白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

中東世界データ地図 歴史・宗教・民族・戦争

 

中東世界データ地図:歴史・宗教・民族・戦争

中東世界データ地図:歴史・宗教・民族・戦争

 

オスマン帝国の時代に始まり、ヨーロッパの帝国拡大、アラブ世界のナショナリズム、「アラブの春」以降のアルカイーダ、ISISまで、170点以上の地図、グラフ、年表で読み解く決定版。
本書は、過去を振り返りつつ現代を解説し、将来の予測を試みるものである。
情報を提供し分析するために、文章、地図その他のグラフィック、年表など、さまざまな要素を織り込んだ。

本書は、歴史をひもとき、中東がいかにして現在の立ち位置にいたったかを解説する。
第1部で取り上げるのは今日の中東を生んだ勢力図であり、この地域に大きな影響をおよぼす勢力をひとつずつ見ていく。
第2部では、アイデンティティ、権力、信仰、戦争という、一連の絡み合う問題を眺める。 これらは、2011年に変化の波が生じたときの、中東各国の立ち位置を決めた要素だ。
第3部では、1940年代後半以降継続的に繰り広げられている戦争に目を向け、中東における現代の紛争、その背景、展開、見通しを解説する。 ―――序文より

目次
序章
用語集
第1部――中東の形成
オスマン帝国 ◉ヨーロッパの植民地主義第一次世界大戦後の新たな中東 ◉脱植民地化とアラブ世界のナショナリズムイスラエルの国家建設 ◉石油 ◉アメリカの存在
第2部――転換期にある中東地域
◉政治と人権 ◉信仰 ◉民族 ◉人口と都市化 ◉富と不平等 ◉ジェンダー問題 ◉水 ◉難民 ◉戦争
第3部――紛争の舞台
イスラエルパレスチナレバノンアルジェリアクルド人 ◉イラン ◉イラン・イラク戦争イラク湾岸戦争 ◉新生イラクチュニジア ◉エジプト ◉リビア ◉シリア ◉サウジアラビア ◉イエメン ◉湾岸王国 ◉悲しみと恐怖のネットワーク
結論
謝辞
主要参考文献
索引

■著者略歴
ダン・スミス Dan Smith
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)所長。マンチェスター大学人道的紛争対応研究所教授。
2003年から2015年まで、ロンドンに本部を置く国際平和構築組織であるインターナショナル・アラートの事務局長、それ以前はオスロ国際平和研究所所長を務めた。ノルウェー・ノーベル研究所およびヘレニック財団欧州・外交研究所のフェローであり、10年以上にわたり、戦争と平和報道研究所(IWPR)の所長でもあった。『アトラス世界情勢The State of the World Atlas』、『アトラス戦争と平和The Atlas of War and Peace』などの著書がある。インターナショナル・アラートでは、気候変動と戦争と平和の関連性について論じた先駆的な報告書、『紛争と気候A Climate of Conflict』(2007年)をまとめた。2010年から2011年まで、国連平和構築基金諮問グループの委員長。2002年には大英帝国勲章(OBE)を授与された。

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