白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2015年 10/20 号 世界最悪の危機。絶望のシリア

 

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2015年 10/20 号 [世界最悪の危機。絶望のシリア]
 

┣■『裸にされた幹部とエールフランスの嘆き』の写真が見開き1頁丸ごと大きく掲載されている。「より民主主義であり、より社会福祉が充実している」フランスの内情を見事に表しているように私には思えた。フランス中心に世界は回っているわけではない。全ての要求を受け入れてはいられない、この現実を民衆は学ぶべきだろう。正しい妥協点を導き出させるのが政府・行政の役目。この日本でもいずれ幹部は身ぐるみ剥がされる時代が来るかもしれないですね。(大笑)

┣■特集『世界最悪の危機。絶望のシリア』は「悲劇の5年間」と称して端的によく描かれていた。内戦現場での破壊尽くされた様子を写真で見事に伝えている。血を見ることが当たり前のようになった現実社会に住んでいれば、そりゃ逃げ出しますよ。遠く離れた安全な場所で「次のチェスの駒をどう動かすか」だけを考えているかのように映る大国の首領達。「もういい加減にしてくれ!」と吠えたくなる。(怒)

┣■『カースト制度』も「就職枠」には勝てず? インドで沸き起こる興味深い出来事が報じられていた。しかし相変わらず既得権益層はこれまでの社会秩序を維持しようと画策している。人口暴発の大国インド、果たして近未来は明るいのでしょうか ?? 

┗■巻末に『米大統領選挙』を変えたと言われる「ニクソン vs ケネディ」のTV討論の内幕が披露されているのだが、ニクソン側の方が実はメイクに準備万端整えていた?という話を初めて目にしました。ケネディの方が意識していたんじゃないの ?? 「テレビの視覚効果」の難しさは現代でもそう変わりありません。いつになったら生身のままの容姿を映し出せるようになるんでしょうか。ガリガリとチビ共が牛耳る世界、テレビ局。(笑)

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