白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

芸術新潮 2013年12月号 大英博物館「春画」展がスゴイ!

 

芸術新潮 2013年 12月号 [雑誌]

芸術新潮 2013年 12月号 [雑誌]

 

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大英博物館
春画」展がスゴイ!

 今月は義憤にかられての特集といってよい。十月三日より大英博物館で始まった春画展は、中世から明治期までの春画の流れを、世界中から選りすぐった質の高い作品でたどる史上最大規模の展観である。歌麿北斎らによる錦絵のマスターピースはもちろん、目にする機会の少ない肉筆作品も惜し気なく披露されている。大英サイドは、二〇一四年一月五日の会期終了後、日本への巡回展を希望しているのだが、受け入れる美術館・博物館が、なんとひとつもないというのだ。世界が認めた人類の宝、美の遺産を、それを生んだ国でなぜ見られないのか。理不尽きわまりない。せめて誌上で里帰り展を、というのが今回の特集なのである。展覧会実現までの裏話から、出品作の見どころ、最新の研究成果、開幕後の反響まで、ロンドンでの現地取材をもとに、大英春画展を多角的かつ濃密にご紹介する。この特集が、現実の里帰り展の呼び水となってくれたら幸いである。

 

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