白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

人のつながりの歴史・民俗・宗教―「講」の文化論

 

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 歴史学民俗学、宗教学における講研究の成果を基礎として、人がつながりを形成し、活用し、存続させていく様相をとらえ、集団形成にまつわる文化を学際的に学べるように意図されて編集。「講」という日本独特の集団を素材として、人がつながりを作り集団を成すという普遍的な事象から、つながりの文化を考える。ここから、読者自身も様々なつながりに囲まれてせいかつしていることに気づくだろう。本書は「講」に関する初めての手引書でもある

 

目次
緒 言
序:「講」とは何か
第1部:地域社会と「講」
 第1章:地域を支える講集団
 第2章:女性のつきあい
 第3章:助け合いの組織
 第4章:村落構造と「講」
 第5章:講集団の存続と再編
第2部:「講」の宗教史
 第1章:布教を支える集団
 第2章:寺社の活動と代参
 第3章:近代宗教政策による変容と再編
 第4章:「在俗」の宗教者
第3部:「講」の周辺に見えるもの
 第1章:生業の信仰と「講」の位置づけ
 第2章:芸能をめぐる講
 第3章:旅の文化の形成と展開
 第4章:「講」を迎える人びと
特論:「講」研究の資料―これから研究を志す人のために―(1:資料探索のはじめに 2:文書資料 3:物質資料 4:伝承資料)