出版社内容情報
明治期に活躍し、洒脱で気品ある作風で生前高い評価を受けながらも、没後近代美術史から抜け落ち忘れられていった日本画家、渡辺省亭の初の作品集。2017年春開催予定の回顧展の図録も兼ねるが、その他の代表作も多数掲載。
<執筆・協力者>岩切信一郎、植田彩芳子、塩谷純、古田あき子、悳俊彦、緒方延泰、クリストフ・マルケ、佐藤道信、野地耕一郎、山下裕二
岡部 昌幸[オカベ マサユキ]
帝京大学文学部教授。ジャポニスムの視点から省亭に注目し、そのすぐれた芸術性に再評価の光をあてるべく、百回忌を記念したシンポジウムや回顧展を企画運営する実行委員会のメンバーである。『すぐわかる画家別西洋絵画の見かた』『すぐわかる作家別アール・ヌーヴォーの美術』(以上東京美術)、『Japan ロバート・ブルーム画集』(監修、芸術新聞社)ほか著書多数。
内容説明
よみがえる抒情と洗練―歴史のはざまに埋もれた幻の大画家の新たな伝説が始まる。
目次
Sei Watanabe 海外を魅了した最初の「日本画家」
よみがえる抒情と洗練―新しき美の地平を拓く
特集1 迎賓館赤坂離宮七宝額下絵
特集2 省亭の木版世界
対談 いま最も評価されるべき画家、省亭を語る(山下裕二×野地耕一郎)
評伝 渡辺省亭の生涯
日本美術史における省亭の位置づけと今後の課題
著者等紹介
岡部昌幸[オカベマサユキ]
帝京大学文学部史学科教授、美術史家。西洋美術および日本近代美術を研究。リヴィジョニズム(美術史の修正主義)、グローバル・アート・ヒストリーの視点から無名の美術家の歴史的発掘と再評価にも取り組んでいる植田彩芳子[ウエダサヨコ]
京都文化博物館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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