日本の精緻な工芸美を伝える「根付」と「提げ物」450点以上を紹介!
印籠やたばこ入れなど「提げ物」と呼ばれた袋物を帯に提げて持ち歩く際、落とさないようにひもや鎖で留め具に結び付けましたが、その留め具を「根付」といいます。江戸時代、提げ物は男性の装身具として定着し、それに合わせてさまざまな根付が制作されました。明治維新後、根付は精緻な日本文化の象徴として欧米で高く評価されます。その結果、大量に海外に流出してしまい、現在、国内でまとまった数の根付を見る機会は多くありません。
本展では、リニューアルオープン1周年を記念して、国内の関係機関・団体・個人が所蔵する根付約370点を中心に、印籠やたばこ入れなどの提げ物約80点、さらに根付に関する文献資料なども合わせて展示しながら、あまり目にする機会がない、これら日本の精美な工芸品の歴史と文化をご紹介します。