白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

琉球船と首里・那覇を描いた絵画史料研究

 

琉球船と首里・那覇を描いた絵画史料研究

琉球船と首里・那覇を描いた絵画史料研究

  • 作者: 琉球船と首里・那覇を描いた絵画史料研究会
  • 出版社/メーカー: 思文閣出版
  • 発売日: 2019/03/04
  • メディア: 大型本
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www.shibunkaku.co.jp

内容
大型図版で近世琉球の姿が色鮮やかによみがえる

第二尚氏時代から明治時代前期(18~19世紀)にかけての、琉球の船と首里・那覇の景観を描いた絵画史料を集成。

関係史料を可能な限り広範囲に収集し、計65点を大型判カラー図版で掲載。従来の図録や書籍では観察が困難だった細部の考察や史料間の比較を可能とした。

収録図版には、最新の研究成果により解説を加えるほか、琉球史、対外交流史研究に携わる執筆者による10本の論考を収録。さらに、古地図・古写真・落款をモノクロで掲載する。

これからの琉球史研究の水準を格段に引き上げうる基礎的史料集。

【担当編集者より】
本書の魅力は何と言っても大判の図版です。制作側からすると、これにはさまざま困難が伴いますが、なかでも意外と大変なのが大きく引き伸ばせる画像を集めることです。小さなモノクロ挿絵に使える写真くらいはすぐに集まっても、カラーで見開きB3サイズの使用に耐えるデータやフィルムを集めるのは結構大変でした。だからこういう本はありそうでないのです。

目次
まえがき
凡例

【図版】
一 琉球船
二 首里・那覇
三 首里城
四 那覇港
五 薩摩
六 中国
参考図版
収録史料落款一覧

【図版解説】

【論文】
進貢船の意匠と航海信仰(荒木和憲)
絵図に描かれた首里について(鈴木悠)
首里・那覇を描いた絵画史料について―系統分類の試み―(藤田励夫)
首里城と那覇港を描いた五つの屏風について(津波古聰)
文化財としての首里・那覇港図(地主智彦)
琉球絵画と首里・那覇港図の成立(平川信幸)
那覇港および周辺施設の変遷(外間政明)
首里・那覇港図屏風にみる漂着民・薩摩役人・民衆(豊見山和行)
塩の生産と民衆生活史(真栄平房昭)
「奉使琉球図巻」およびその筆者、朱鶴年をめぐって(橋本雄)


参考文献目録
収録史料目録
執筆者紹介

┣・幾つか琉球時代の古物を所有しております。絵画の方はまだ手に入れておりません。

┣・島のあちらこちらで砦が築かれており、ある意味「要塞国家」だったと思うのですが、薩摩に敗れたのは武器・武力の差というよりも人口比だったのかもしれませんね。いずれにしても、日中どちらかの大国に属せねば生きていけなかった時代なのでしょう。

 

 

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