「千家十職 黒田正玄家の竹工芸 ~茶の湯工芸の伝統と創造~」
2008年10月18日(土) ~ 11月30日(日)
千家十職のなかで、竹工芸の茶道具を担当する家が黒田正玄家です。初代正玄は、もとは武士でしたが竹細工を生業とするようになり、のちに小堀遠州より柄杓作りの手腕を認められ、江戸幕府3代将軍徳川家光の柄杓師として推挙されました。 以来黒田家は8代まで将軍家に仕え、徳川将軍家御用柄杓師として明治維新を迎えました。
千家との関係が出来るのは3代正玄時代、表千家6代覚々斎の御用をする頃からです。柄杓のほかにも、竹の花入・香合・中次・茶杓なども製作するようになりました。以来歴代は表千家家元の御用をつとめ、その後、13代(当代)へと家業を継続し、現在に至っています。
この度の展観では、黒田家の歴代の作品を中心に、竹を素材とした多種多様な伝統工芸の技を紹介いたしました。
だいぶ前のことになりますが、6月21日、横浜高島屋で開催中の千家十職 十三代 黒田正玄展にて、五藤宗紫先生が添釜を担当されました。
今回をもって正玄さんの娘さんへ代替わりされるとのことで、こちらでしかお目にかかれないシボ竹や、素晴らしい景色のシュミ竹を活かしたすばらしい作品の数々が展示され、十三代正玄さんの集大成ともいえる展覧会でございました。
┣・十四代は娘さんなのか。近代は娘さんが家業を継ぐのが目立ってますね。ひと昔前ならば、息子がいなければ「養子」「娘婿」っていうのが定番でしたでしょうけどね。(^_^)
┗・ここ最近、この手の図録を買い漁ってます。“物欲の抑制”的に我慢することが可能ですね。(苦笑) 本好きなのにそのことに気付くのが少し遅すぎました。(^o^;) 直に買い過ぎ。