白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

開発政治学を学ぶための61冊 開発途上国のガバナンス理解のために

 

開発政治学を学ぶための61冊――開発途上国のガバナンス理解のために

開発政治学を学ぶための61冊――開発途上国のガバナンス理解のために

 

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いまや「良い統治」をどう実現するかは開発の焦点であり、開発の世界で焦点となったガバナンス(統治)を、政治学的に位置づけたものが開発政治学である。開発は国づくりであり、国をつくるのは政治であるという「開発の基本」を、政治学の各分野と関連する61冊の本の紹介を通じて理解する新たな視点の概説書。

 

 

 はじめに――国際開発学と開発政治学

第Ⅰ部 現代世界と途上国開発

第1章 開発の政治経済学のいくつかの視角
 1 絵所秀紀『開発の政治経済学』
 2 ダニエル・ヤーギン&ジョゼフ・スタニスロー『市場対国家』
 3 ステファン・ハルパー『北京コンセンサス』

第2章 比較政治学と政治発展論
 4 ハワード・J・ウィーアルダ『入門 比較政治学
 5 サミュエル・ハンチントン『変革期社会の政治秩序』
 6 リチャード・A・ヒゴット『政治発展論』

第3章 開発援助と政治
 7 西水美恵子『国をつくるという仕事』
 8 マイケル・エドワーズ『フューチャー・ポジティブ』
 9 トーマス・カロザース他『政治に直面する開発援助』(英文)
 10 ヴェレーナ・フリッツ他編『課題対応型の政治経済分析』(英文)


第Ⅱ部 途上国開発における国家の役割

第4章 開発・国家・ガバナンスに関する国際機関の議論
 11 世界銀行『世界開発報告1997』
 12 世界銀行『世界開発報告2017』
 13 国連開発計画『人間開発報告書2002』
 14 クレイグ・N・マーフィー『国連開発計画(UNDP)の歴史』

第5章 開発と制度・制度改革
 15 ダグラス・C・ノース『制度・制度変化・経済成果』
 16 ダロン・アセモグル&ジェイムズ・A・ロビンソン『国家はなぜ衰退するのか』

第6章 国家論と開発国家
 17 ヨン・ピエール&ガイ・ピーターズ『ガバナンス・政治・国家』(英文)
 18 エイドリアン・レフトウィッチ『国家と開発』(英文)
 19 メレディス・ウー・カミングス編『開発国家論』(英文)
 20 リチャード・サンドブルック『アフリカ経済危機の政治分析』

第7章 脆弱国家論
 21 ポール・コリアー『民主主義がアフリカ経済を殺す』
 22 世界銀行『世界開発報告2011』
 23 稲田十一編『開発と平和』

第8章 ナショナリズムと近代国家
 24 アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム
 25 ベネディクト・アンダーソン『(定本)想像の共同体』
 26 アントニー・D・スミス『ネイションとエスニシティ

第Ⅲ部 開発のための国家運営

第9章 開発と法の支配
 27 松尾弘『良い統治と法の支配』
 28 ラン・ハーシュル『司法官僚支配へ』

第10章 汚職対策
 29 スーザン・ローズ=アッカーマン他『汚職と政府』(英文)
 30 梅田徹『外国公務員贈賄防止体制の研究』

第11章 リーダーシップ論の途上国への適用
 31 ジョセフ・S・ナイ『リーダー・パワー』
 32 鈴木康次郎・桑島京子『プノンペンの奇跡』

第12章 開発行政と官僚制
 33 ガイ・ピーターズ『官僚制の政治学』(英文)
 34 マーク・ターナー&デイビッド・ヒューム他『ガバナンス・経営・開発』(英文)
 35 ジョン・クア『シンガポール方式の行政』(英文)

第13章 途上国流の公共政策と政治
 36 マット・アンドリュース『開発における制度改革の限界』(英文)
 37 玉田芳史・船津鶴代編『タイ政治・行政の変革 1991-2006年』

第14章 ローカル・ガバナンス
 38 シャビール・チーマ&デニス・ロンディネリ編『分権化するガバナンス』(英文)
 39 石田徹・伊藤恭彦・上田道明編『ローカル・ガバナンスとデモクラシー』


第Ⅳ部 開発を取り巻く政治過程

第15章 クライアンテリズムとレント・シーキング
 40 河田潤一編著『汚職・腐敗・クライエンテリズムの政治学
 41 メリリー・グリンドル『地方へ』(英文)
 42 ハーバート・キッチェルト&スティーヴン・ウィルキンソン編『パトロン、クライアント、政策』(英文)
 43 ニコラス・シャクソン『タックスヘイブンの闇』

第16章 開発途上国の政党と政治
 44 ジョヴァンニ・サルトーリ『現代政党学』
 45 アンジェロ・パーネビアンコ『政党』
 46 アレン・ヒッケン&エリック・クホンタ編『アジアにおける政党システムの制度化』(英文)

第17章 市民社会
 47 マイケル・エドワーズ『「市民社会」とは何か』
 48 高柳彰夫『グローバル市民社会と援助効果』
 49 メアリー・カルドー『グローバル市民社会論』

第18章 民主化
 50 ジーン・グリューゲル『グローバル時代の民主化
 51 サミュエル・ハンチントン『第三の波』
 52 スティーヴン・レヴィツキー&ルカン・ウェイ『競争的権威主義』(英文)


第Ⅴ部 開発への国際関与

第19章 政策改革支援
 53 ステファン・ハガード&ロバート・カウフマン編著『経済調整の政治学』(英文)
 54 世界銀行『有効な援助』
 55 石川滋『国際開発政策研究』

第20章 平和構築支援
 56 ローランド・パリス『戦争の終わりに』(英文)
 57 篠田英朗『平和構築と法の支配』
 58 オリバー・リッチモンド『ポスト自由主義的平和』(英文)

第21章 民主化支援
 59 トーマス・カロザース『重要な任務』(英文)
 60 サラ・ブッシュ『飼いならされるデモクラシー支援』(英文)
 61 杉浦功一『民主化支援』

 索引

 

 

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