白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

もっと知りたいエミール・ガレ 生涯と作品

 

もっと知りたいエミール・ガレ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたいエミール・ガレ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

 

www.tokyo-bijutsu.co.jp

 

■ガラス工芸を芸術の域にまで高め「ガラスの詩人」といわれたアール・ヌーヴォーの巨匠エミール・ガレの傑作を年代で追う。ジャポニスム象徴主義との関連、文学や植物学などの知的バックボーンなどに触れながら、後世に影響を与えた独創的な作品の魅力を解き明かす。
■ガレは、複雑・重厚かつ幻想的な美しさで知られるガラス工芸以外に、遊び心あふれる陶器や自然賛歌を打ち出した家具なども多数制作している。本書はそれらにも視野を広げ、トータルでガレの表現世界をとらえる。


目 次

第1章 歴史主義と異国趣味からの出発
伝統的な様式の継承
東方文化への憧憬
特集 独自の解釈と遊び心 -陶器
東洋、特に日本への強い関心
自由で豊かな想像力
profile1 パロディと見立て

第2章 深みを増す陰の世界
「ものいうガラス」
「悲しみの花瓶」
特集 生活の場に生きる芸術 -家具
浮世絵の構図法に学んだ風景描写
キッチンは自然の恵みにあふれて
古い伝統からの脱却を図る前衛的実験
profile2 園芸家としてのガレ

第3章 到達した孤高の境地
花開くアール・ヌーヴォー
1900年 パリ万博
「削り」から「盛り上げ」へ
母なる海への回帰
profile3 電気の普及と斬新なランプ
profile4 ガレとナンシー派

第4章 ポスト・ガレ
総論 ガレ芸術の真底にある世界とは
ガラスの技法
作品索引・参考文献
エミール・ガレの作品を所蔵する主な美術館

 

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