白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

哺乳類のフィールドサイン観察ガイド

 

哺乳類のフィールドサイン観察ガイド

哺乳類のフィールドサイン観察ガイド

 

┣■今週「アナグマ虐待生徒」が大きく報道されていましたけれど、畑や垣根を荒らす害獣として、山岳地帯では深刻な問題となっているという話も聞きますし、私もそうした地域に住んでいれば叩いて駆除していたかもしれません。「アナグマって美味」だとも言いますしね。(笑) けれどこれらの動物は「勝手に狩猟してはいけない」ことになっておりますので注意が必要です。

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┣■「里山」管理が崩壊し、「害獣報道」が絶えない事態に陥っているわけですが、その害獣共の実態・形跡を理解するのに本書は最適です。いや、後著『野鳥』に魅せられて借りてみたのですが、これも大変素晴しいガイドぶりでした。幼い頃から知っていたらレバ、私の性格上きっとハンターを志し、今頃は秋田の山中で暮らしていたかもしれません。(笑)(^^ゞ

┣■『フィールドサイン』として各獣の「足跡」と「糞」が鮮明な画像で紹介されています。地方を歩いて旅したことのある者であれば、道端で得体の知れない糞に遭遇した覚えがあるかと思うのですが、北海道で見た巨大な糞の塊が『ヒグマ』であったかどうかは残念ながら本書では分かりかねました。『エゾシカ』ではないようです。『キタキツネ』のサイズとも思えないしなぁ。『ツキノワグマ』のものとは少し違っているし・・・ 。

┗■「ネズミ」から「カワウソ」、「リス」「ムササビ」、「アナグマ」「ハクビシン」、「イノシシ」「シカ」そして「ニホンザル」といった具合でテレビでもよく見掛ける獣が多く取り上げられています。これも良書ですね。一家に1冊、強くお薦めしたいです。これらの生態を知っておけば、連中が持つ寄生虫・ダニ・感染症対策にも繋がりますのでね。山林は彼らのテリトリーであることをよく理解した上でお邪魔するように心掛けましょう! よく知らずにサンダル履きで遊んでいた子供の頃を思い出すと怖くなります。(苦笑)

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