〈ハイブリッドな親子〉の社会学: 血縁・家族へのこだわりを解きほぐす
- 作者: 野辺陽子,松木洋人,日比野由利,和泉広恵,土屋敦
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 2016/10/07
- メディア: 単行本
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┣■表紙に親切にその<ハイブリッドな親子>関係を項目が書かれているのですが、「代理出産」「特別養子制度」「里親」「児童養護施設」の事例がシッカリとした文面・資料を添えて提示されています。簡単には改善されそうにもない『少子高齢化問題』ですが、こうした親子関係の新たな枠組みを真剣に考えないといけませんよね。
┣■本書は詰まるところ「血縁関係」と「親子関係」の新たな認識を訴えていると言えますが、今の性善説の上に成り立つ『里親制度』に関しては、私はもう少し詰めないといけないと考えています。お互いに生身の人間ですからね。ロボット・人工知能ではないので、まさに100人いれば100通りの人間が存在するんですよ。「間」を取り持つって大変だよね。楽しくもあり、悲しくもあり、辛く厳しい状況になったりもするから・・・
┗■今の世の中、カップルの3分の1が離婚するような有り様だとか聞きますが、ならば是非ともこの<ハイブリッドな親子>関係は考えてもらいたいですね。私は10歳の時に父と死別しましたが、そう家族間というのはある日突然変わるのです。「自分には関係ないや」と思っているアナタ、いきなり泣きを見る日が訪れるかもしれませんよ!