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僕らはソマリアギャングと夢を語る ― 「テロリストではない未来」をつくる挑戦
- 作者: 永井陽右
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2016/05/10
- メディア: Kindle版
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┣■ここ最近【テレビ東京】海外番組によって何度か紹介されていたので、私のように記憶の片隅に残っている方も大勢いることかと思います。発起人・永井陽右氏を中心とした日本人ユース達による壮大な『NGO奮闘記』が本として出版されていることを知り、即座に手に取った次第です。【ソマリア】に関しては下記などを参考にして、同国を是非自分で調べてみて下さい。『法秩序』がいかに大切なことかを痛感させられます。
┣■今の20代の若者達だからこそ挑めた取り組みだと言えるかもしれませんが、いつの時代でも大小・規模の差こそあれこうした想いに駆られて行動に移す者はいると思います。特徴的なのはインターネットやSNSを通じて「仲間を集いやすくなった」ことでしょうか。そこに集う者達の温度差はアナログ世代の頃よりも遙かに大きくて、良い意味では「豊かな多様性」があり、悪い意味では「統制するのが大変」だとも言えます。盛り上がって仲間をドンドン集ってみれば若者の集いからお年寄りの集いへと変貌してしまった【SHIELDs】のような例もありますからね。(笑) その奮闘ぶりが良い意味で素直に語られており、スラスラと読み進められる心地よさが本書にはあります。
┣■この手の支援活動で気を付けるべきことは「押し付け」や「物欲支配」にならないこと。支援側が良いと思うことと、当事者にとって良いと思えることは割と違ったりしますからね。宗教などが絡むと「尊厳」が最重要視されるところもありますし、本当に難しいところです。当事国の者が他国へ留学して学び・改革を試みるのがやはり自然な形だと思うのですが、ウ~ン、なかなか言うのが難しいところがありますね。(^^ゞ
┗■「【日本】国内でもやれよ!」と言った声も聞かれそうですが、どこを支援したいのかはそれこそ “自由” に即した行動ですからね。このように様々な活動を多く知ることによって「自分ならどうするか/しないか」を考える良いキッカケにしたいですね。