白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

WOMEN EMPOWERMENT 100 世界の女性をエンパワーする100の方法

 

WOMEN EMPOWERMENT 100――世界の女性をエンパワーする100の方法

WOMEN EMPOWERMENT 100――世界の女性をエンパワーする100の方法

 

┣■貧困国に対する『マイクロファイナンス』などを始め、「女性を支援することで社会を豊かに変える」という視点の元で各施策が1頁ずつ・オールカラーで紹介されています。実際に行ってみて「良かったこと/悪かったこと」がきちんと記載され、そして今後の課題まで提示してあります。大変よく編集できていると思いました。『ジェンダー問題』などもあり、多くの方の目に触れられて知って欲しい本だと素直に思います。

┣■詳細な施策は目次に掲載されてあるように実に細かいです。最近は日本式のトイレ(昔のくみ取り式。高さのある便器などが好まれている)などが注目されているようですね。「衣」→「食」→「住」と求める方向性は一緒です。

┣■ただマイクロファイナンス』が一時問題視されたように、全てが上手く機能するとは限りません。与えるだけでなく自分達でそれをやっていけるようにしなければなりません。その「教える」ことが大変なのだと思います。突き詰めれば「教育」ですが、豊かになるとその教育を疎かにする者が出てくるのですから、実に可笑しな話だと思います。

┣■あとは『ジェンダー問題』ですね。これは貧しい環境ほど強い傾向が見られます。「弱肉強食」自分よりも弱い者を従わせておけば楽できることが分かっているからです。先進国がこうした問題を解決できているとは到底言えませんが、奴隷的な扱いだけは無くすように努めるべきです。「労働基準、労働環境の公開」こそがその道標になると私は思います。

┗■最後に肝要なのは決して「押し売り」行為にならないことです。「先進国並みの豊かさ」をなんて考えるのは勝手な思い込みに過ぎません。ベジタリアンとか断捨離、自然に帰ろうなんてほざいているじゃないですか。自分達が欲する労働力の代替要員に決してしないように心掛けないといけません。後始末なんですよ、大航海時代や大戦で散らかしてしまったことに対してのね。

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