白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

江戸川乱歩の迷宮世界

 

江戸川乱歩の迷宮世界 (洋泉社MOOK)

江戸川乱歩の迷宮世界 (洋泉社MOOK)

 

┣■本書の後にNHK・Eテレでも『江戸川乱歩』特集があり、なかなか興味深く拝聴させてもらいましたが、それと併せて見る・読むと、より「迷宮世界」に入り込めますね! 大人になった今こそ改めて読んでみたい、そんな気にさせてしまう怪人です。(笑)

┣■私が小学生の頃は学校の図書館に、分厚い『怪人二十面相』シリーズの本がズラリと並べられていたものですが、その余りにも厚さから一度も手に取ろうとせず、もっぱらTVドラマ『少年探偵団』で済ませておりました。(苦笑) あの頃は読書にはほとんど興味なかったからなぁ。外で駆けずり回ってたもの。(^^ゞ

┣■本書は前半が各作家が語る「乱歩・批評」となっており、後半で各作品の紹介がなされています。巻頭には作品に登場する「美女図鑑」なんてのも。

┗■近年では『黒蜥蜴』や『人間椅子』『屋根裏の散歩者』などいかにも怪しげなものばかりが映像化・取り沙汰されておりますが、生誕を知ると決してそればかりの方ではないことも分かり、この現代でも活躍されていたならば、どのような作品を描いてくれるのかとつい考えてしまいます。現代物だと松本清張の方がやはり強い !? (苦笑) 良いムック本です。大変満足できました。

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