白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

10代からの哲学図鑑

 

10代からの哲学図鑑

10代からの哲学図鑑

 

┣■三省堂の図鑑シリーズを調べていて見つけたのが本書。『10代シリーズ』もあるようです。比較的大文字で大図鑑シリーズを2分の1にしたような感じでしょうか。

┣■イラストや図解を豊富に掲載し、分かりやすさを追及した紙面作りに徹しておりますが、これはちょっと詰め込みすぎましたかね。正直私は読みにくいと思いました。「余白」って結構大事だったりして、読み手の「心のやすらぎ」「余裕」を生み出す・感じさせるっていうのか、ある程度「自分でも(頭の中で)埋められるスペース」って本でも大事だったりするんですよ。編集者が一生懸命にまとめ上げた感は十分に伝わってくるんですが、惜しいですね。

┣■NHKの【クローズアップ現代+】でも最近イラストによる図解を用いるようになりましたが、今時の若者にはこうした補足が果たして本当に必要なのでしょうか? ビジュアル面での想像・感じ方も人それぞれだと私は思うので、箇条書きでも十分だと思うんですよね。補足の頁で少し載っけておく程度でいいのではないでしょうか?

┗■本書は『哲学』というものの考え方・?の解説が中心で、そこに著名な哲学者が差し込まれているといった内容です。やはりグチャグチャし過ぎた感が否めません。いきなり大図鑑の方で詳細な『哲学入門』から入った方が頭の中に入りやすいと思います。*失敬* ウーン、勿体ない作りだよなぁ、ホントに。

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