白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

「山城歩き」徹底ガイド 見どころとルートをプロが教える!

 

別冊歴史REAL「山城歩き」徹底ガイド (洋泉社MOOK 別冊歴史REAL)

別冊歴史REAL「山城歩き」徹底ガイド (洋泉社MOOK 別冊歴史REAL)

 

┣■前作『日本の山城100名城』でもオールカラーで・詳細に紹介されてましたけど、続編に当たる本作はその名の通り実際に現地を訪れて歩いてみるための「ガイド本」となっております。徹底とまで言うと個人差があって難しいところですが、まあ「山城跡を訪れよう!」と決断した方の事前資料としては一級品なのは確かです。“山城マニア”の春風亭昇太師匠の語りも4頁に渡って掲載されています。気分は差し詰め『軍師』気取りといったところでしょうか?(笑) あまり山城好きになると婚期を逃すことになるのかもしれません。(爆)

jnsk-book.hatenablog.com

┣■本格的な周辺マップ(高低差付き)が付いて大判サイズでかなり見やすくもなっているわけですが、この「高低差具合」を地図から掴められる・想像できるようになることを強く推奨します。写真から単純に「面白そう!」などと安易に出掛けると思わぬピンチに遭遇すると思います。『山』を舐めてはいけません。一躍有名になった『竹田城』ですが、観光客が増えて整備される前まではそれなりに危ない道筋だったそうですしね。「初心者向け」と謳われてた低い山でも滑落事故死が多発していることは今年に入っても変わりないようです。私は「動く・海」よりも「動かない・山」の方が怖い場所だと実感してます・・・ 。

┗■私個人的には『月山富田城』の全貌がこれだけ詳細に紹介されているのを見たのは初めてだったので嬉しかったです。戦国大名・尼子氏の居城で大河ドラマ毛利元就】などでその難攻不落ぶりは強調されていましたからね。フーン、これが山城を抱えた城下町の当時の理想型だったのかもしれませんね。本書を片手に大河ロマンに浸れそうです。(^^ゞ

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