白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

絶望と希望 福島・被災者とコミュニティ

 

絶望と希望――福島・被災者とコミュニティ

絶望と希望――福島・被災者とコミュニティ

 

┣■お隣ブログ『1+ TV』の方で数多くの『原発事故』関連をメモしてきました。書籍の方でも数多く掲載してきました。本書はその数ある中でも現場を訪れ・調査された「リアルな数値」が数多く紹介されています。文書であれ、数値であれ、データを残すことは大事なことです。序文にあるように「歴史の闇に葬り去られようとしている」ように私の目にも映ります。偽善者ではないのか、霞ヶ関とその周辺に生息する首都圏内の人間全てが。『都市化』って他所の犠牲を上に成り立つものだとしたら、そんな未来は要らないと私は感じます。理想めいて聞こえるかもしれませんけどね。(苦)

┣■それにしてもよく調査されています。今の自治体がきちんとこうした資料を残しているのか・残してくれるのか、国会答弁を見ている限りでは大いに不安にさせられます。「隠し立てをしていれば・破棄すれば、高給を約束してくれるのであれば・・・ 」なんてことなら、まるでギャングの闇取引そのものではないか。天使と悪魔は確かに元は同じ出所だったりしますけどね。私も昔は相当生真面目な人間でしたので、そこら辺の変貌ぶりはよーく理解できているつもりです。(苦笑)

┗■一部の市町村だけですが、一級品の資料だと思います。こうした積み重ねが未来での事故防止に繋がっていくはずです。「私はこうだった」「ウチの親族はこんな目に遭った」。各自記録を残し、まとめられることを切望します。

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