白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

孤独の力

 

孤独の力

孤独の力

 

┣■四十過ぎの私は一度も結婚せず(応えようとせず)ここまで一人で生きてきた。もうある程度の覚悟は出来ているつもりだけれど、「孤独の結末」はどうあるべきか心の片隅のどこかで気になっていた時に同タイトルを見つけ、五木寛之コンプリートをしてみた次第。(^^ゞ まあなんと言いましょうかねぇ・・・ 

┣■『親鸞』を始め、仏教関連に強い作者ではありますが、ブッダからイエス・キリスト、またフランクル(『夜と霧』)までと、例えが広い。そして戦争絡みの話も出てくるから結構気が重くなります。そこまでの「力」はこちらとしては求めていなかったわけでして。ごく一般庶民には少し*ポカーン*(゜Д゜)かな。(苦笑) ザックリと読み終えて感じたのは、自分は元々「孤独感に強い人間」なのだろうなってこと。「孤独」とは良い/悪いではなくて、強/弱から自分に合うか判断すべきものなのかもしれません。弱い人間ほど結構善人ぶっていたりしますからね。(笑)

┗■付随の『方丈記』対談(堀田善衛)は大変面白かったですね。これだけを目当てに読まれてもいいと思いますよ。

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