白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

週刊エコノミスト 2016年03月01日号 ここが変だよ 電力自由化/農協猶予5年/変わる春闘 格差是正の取り組みに注目

 

週刊エコノミスト 2016年03月01日号 [雑誌]

週刊エコノミスト 2016年03月01日号 [雑誌]

 

┣■1人世帯でお安くなっても年間「2~300円」程度の私には(笑)、まだ興味が湧かない『電力自由化』話ですが、多人数世帯では年間「数万円」安くなるということで、俄然興味をお持ちのご様子。まるで『ふるさと納税』を吟味するのと同じで、あさましいハイエナもどきに映ります。(爆) ハクビシンかな?(笑)

┣■2011年の『福島原発事故』で居住不可能となった土地がどれだけあったのか。普通の国の人間ならば、この『電力自由化』=「発電施設の選択」だと考え、論じ合うべき話です。ところが日本の世間はTV・新聞とも「電気料金」ばかり目に付きます。(悲) そんな問題であることも強く認識させてくれる特集記事となっています。

┣■「ゼロから分かるQ&A 電力自由化」などなかなか分かりやすい説明でした。今回新規参入する「電力事業」の相関図などとても便利でした。そして既に電力自由化に踏み切った英国・独国のお国事情・問題点なども鋭く指摘されており、考えさせられましたね。供給側のバランスを崩せば、米国では電力不足で停電を余儀なくされたこともあったはず。小さな欲でも積み重なれば大きな影響を及ぼすってことを管理する側の国も含めて強く認識しなければなりません。少子高齢化で縮小していく日本を見捨てて海外へ資本を移す業者が現れる可能性だった確かに否定できませんからね。(苦笑)

┣■『闘論席』で片山杜秀氏が「社会の現状」を分かりやすく解説されています。資本主義国に社会主義国はなくてはならない存在 ?? そういう目で見れば中露が活発に行動をすることは我々にとって良いことなのかもしれませんね。(笑)

┣■『キリスト教トップ会談』の内幕について興味深い内容。*なるへそ*

┗■『農協猶予5年』は【JA全中】解体に伴い、政治権力がどうなるのかといった話。【地域農協】の監査権が失われるのですが、これ一般の民間監査法人か、【JA全中】から独立した監査法人かを選ぶのは【地域農協】自身なんですね。前者を選べば正直商人、後者を引き続き選べば偽善者だと見た方が賢明でしょう。私の予想が確かならば、馬産地のある農協は後者を是が非でも選びたいです。グレーというかもう真っ黒なんじゃないでしょうか? 共産党員が声高に叩かなかったのが不思議なくらいだと思うんですけどねぇ、どうでしょうか ?? 

 

 地味な話題が多かった今号ですが、ピリリと味わいのある記事が多かったと思いました。

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