白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

カナート イランの地下水路

 

カナート イランの地下水路

カナート イランの地下水路

 

┣■早速『年末年始に読むべき75冊』の中の1冊を手に取ってみました。図書本。高橋和夫 放送大学教授のお薦め本の中で一番興味が惹かれたのが本書です。その道の専門家が薦める本はなかなか魅力的です。年明け早々にでも手に取りたいです。いや、しかしいかにも図書館に置いてありそうな・教養前面の本ですね。ちょっと、いやかなり私的には文面的に読みづらかったかな?(苦笑)

┣■イラン高原の地下水を導く暗渠『カナート』を歴史的に、またその工法が詳しく掲載されています。これ実際の映像を見てから読むと面白いんでしょうね。水路ってどの国でもその導き方には工夫がこしらえてありますからね。ローマにしろ、また江戸の水路にしたって壮大なものですからね。あんな砂漠地帯になぜ多くの人々が住んでいられるのか? その謎はこの『カナート』にあったというわけです。

┣■イランの地図を詳しく知っているとまた違うんでしょうね。大きな山脈が2つにイラン高原が1つですか。沙漠ばっかりなわけではないってことです。(^^ゞ 古代の歴史的観点も一度下調べしておくと頭により入りやすいんでしょうけどね。

┗■水源はまさに命の源ですから、中東の大国イランを知る上で、本書の資料価値は高いと思います。内情を知ることでまた見方も変わりますからね。「イラン社会の構造」も『カナート』を通じて理解できました。確かにお薦め本だけのことはあります。

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