- 作者: デイビッド・ロックバウム,エドウィン・ライマン,スーザン・Q.ストラナハン,憂慮する科学者同盟,水田賢政
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2015/10/29
- メディア: 単行本
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┣■『福島原発事故』に関する詳細な報告書というのは、他書でも多く発行されているとは思うが、【NRC】アメリカ原子力規制委員会の見解「アメリカへの影響は?/アメリカでも同様の事故は起こり得るのか?」といった意見が掲載されているのはそうなかったのではないかと思う。遠く離れた日本列島で生じた放射能事故が、広大な太平洋を渡って米国西海岸まで影響を及ぼした事実を、我々日本人は忘れてはならない。
┣■1章長くても見開き20頁程度で、テンポ良く読み進めることができます。まだ記憶に新しい当時のこと・映像を思い出して本書を読み進めて欲しい。「こんなこともあったのか」と裏打ちされた事実を知ることも多いだろうと思われます。
┗■現状導き出された分析結果は・・・ かもしれないが、まだ全容が解明されたわけではありません。「安全神話」よりも強固なものが「原子力団体」だったという笑えない話でこのまま突き進んでしまうのかは、日本国民1人1人の心の問題なのだとも思う。しかしまだ5年足らずで再開させるだなんてどうかしてるよ。(苦) これだけの大惨事を起こした国民として、再確認しておきたい出来事です。