週刊エコノミスト 2015年 11/24号 世界を飛べ ＭＲＪ／スペイン分裂はあるか？ 混迷深めるカタルーニャ独立機運

エコノミスト 2015年 11/24 号 [雑誌]

┣■同誌としては珍しくタイムリーな特集を持ってきましたね。論文基調で各記事に説得力があるし、機体の部品解析・関連企業なども図解説明されてあり、なかなか充実した内容です。航空業界の今後の展望などもあって考えさせられる・よく編集されていると感心しました。オールカラーで無いのが残念だけど。(苦笑)　ライバル誌もあとから追随してくるのでしょうけど、違った角度で攻められるほどのものが残っているかどうか？　それだけ充実した内容だと感じました。

┣■エコノミスト・リポートの『混迷深めるカタルーニャ独立機運』はカタルーニャ自治州議会選挙やスペイン総選挙での各政党議席を図表で表すなど、僅か３頁ですが詳しく解説されています。「独立なんて無理」という正論もここまで混迷を深めると有り得るかも !? 　異論があれば選挙で解決するっていう姿勢は見習うべきものがあります。

┣■今号も『闘論席』が鋭い提言をされています。片山杜秀氏による「日本の歴史的食糧事情」について語られておるのですが、全くその通りでこの食糧問題だけとってみても改めて【ＴＰＰ】の怖さを思い知らされますね。それを感じさせなくするためには『国境』という垣根を取り払うくらいの交流・ごちゃ混ぜ在住が必要なのかもしれません。(苦笑)　アメリカでも【ＴＰＰ】へ断固反対する勢力が勢いを増しているようですが、結局はお互いに今までの状況を壊されたくない思いからなんですよね。【ＴＰＰ】加盟国の各国政府がいかに枠組みへの将来像を導き出せるかがカギなのですけど･･･ 

┗■他には『コンピューティングで進化のカメラ』『インド 高まる宗教的不寛容 政府への抗議広がる』などが目を惹きました。『韓国での出版翻訳の歪曲』なども妙におかしかったけれどね。ただあちらはすぐに猛抗議しているのがいいですよね。日本の場合は「困ったねぇ」くらいの抗議だから。(苦笑)