白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

男の民俗学

 

男の民俗学

男の民俗学

 

┣■いかにも『ビッグコミックオリジナル』に掲載されていそうな絵柄ですね。(笑) 1980年頃に連載されていたのですか。歴史を感じます。日本の民俗学に興味を持ち、書店で見掛けて前から欲しかったものがようやく手に入りました。

┣■目次を見てもお分かりのようにマニアックというか、読み方もままならない職種が目白押しですが、そこは詳細なイラスト解説で上手くフォローされています。昭和初期の香りがプンプン漂ってきます。四十過ぎの私ですら分からないものもあるので、今の若い世代にはまさしく初物で・面食らって面白いのではないでしょうか。

┣■なんとなくですがモノが溢れる時代、今また当時のやり方・伝統芸が見直される・やってみたい衝動に私は駆られます。他にも大勢おられるかもしれませんね。モノがいくら最新になったとしても根本的なところはそう変わりないでしょうから。逆に根本的な原理も知らずに使って生活している今の自分に強い不安を覚えてしまいます。(苦笑)

┗■単行本である本書はかなり厚いです。文庫本としても3冊分けて発行されておりますので、是非とも一度お手に取ってみて下さい。保存価値はかなり高いと思います。

 

男の民俗学〈1〉職人編 (小学館文庫)

男の民俗学〈1〉職人編 (小学館文庫)

 
男の民俗学〈2〉山野編 (小学館文庫)

男の民俗学〈2〉山野編 (小学館文庫)

 
男の民俗学 (3) 大漁編 (小学館文庫)

男の民俗学 (3) 大漁編 (小学館文庫)

 

 

f:id:jnsk_jojo:20151004194544j:plain

f:id:jnsk_jojo:20151004194900j:plain