┣■日本の芸術に避けては通れない『浮世絵』の世界。何冊も所有しているし、また借りて読んでます。本誌もタイトルだけを見て、プチッと押して買ってしまいました。ここの特集はハズレはまずないですからね。(笑)
┣■出だしで紹介される浮世絵がちょっと変わってます。有名処ではないのですが、見せ方が実に巧い!「猫の図」をここまで見易く広げられたものは、私初めて見ました。また「浮世絵師・年表」が素晴らしい。あるようでこれまで無かったものです。「美人画」の紹介も上手に綺麗に編成されています。「役者絵」色男ベスト3ですか。面白いですね。「市川」がやぱり強い。(笑) 「名所絵」もまこと綺麗に紹介されています。
┣■「写楽の正体」、「江戸庶民の暮らしぶり」などを浮世絵から探ります。「妖怪絵」に「北斎漫画」まで。「上方絵」なんてあまり馴染みのないものまでフォローされてます。最後は幕末に翻弄された事情が短く、悲しげに紹介されています。
┣■綴じ込み付録として『現代の浮世絵師・寺岡政見』なる方の作品が紹介されています。ハーフなのかな? アメリカン要素が強く加えられたエロスを前面に出した作品群ですね。ちょっと生々しすぎて、今の時代にはまだ早すぎるのかもしれません。(苦笑)
┗■100頁に少し足りない程度の大特集。総力特集・永久保存版の看板に偽りなしだと思います。これも大当たりだと私個人的には満足しています。