白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

「成長の限界」からカブ・ヒル村へ ドネラ・H・メドウズと持続可能なコミュニティ

 

「成長の限界」からカブ・ヒル村へ―ドネラ・H・メドウズと持続可能なコミュニティ

「成長の限界」からカブ・ヒル村へ―ドネラ・H・メドウズと持続可能なコミュニティ

  • 作者: ドネラ・H.メドウズ,カブヒルコーハウジング,神谷宏治,鈴木哲喜,鈴木幸子,Donella H. Meadows
  • 出版社/メーカー: 生活書院
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本
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┣■このまま社会が発展していったとしても、いずれは限界を迎える。博士号を取得した連中が研究・思案に明け暮れた際に達したものは『成長の限界』。人類の選択と題して環境保護を絡めて訴えた前作の、実践報告といえるのがこの本。

┣■【カブ・ヒル・コーハウジング】のようなビジョンを共有する、有志によるコミュニティー作りは日本でも既にいくつか実在するようだ。かつて存在した【ムツゴロウ動物王国】などもその中の1つに数えられるだろうか? 欲に目が眩んでしまうと、こうした集いは脆くも崩壊していくのも事実だ。(苦笑)

┣■今流行の【シェアハウス】暮らしなども同じことだろう。物質的にも心理的にも人間は恐くて仕方がないのである。少しでも楽に暮らしていきたいのである。そうした欲望を叶えすぎてしまい・崩壊しているのが現代社会なのだと言える。

┣■「怠け者」は “孤独” になってはいけない。現代社会は「怠け者の集い」だと率直に感じた者はその場から離れ、気の合う仲間とともに新たなコミュニティーを築いていく。歴史的に見ればごく自然な流れだ。

┗■本書が指摘する『環境問題と成長の限界』とは少し違った見解を述べてしまったが、単純に考えてみれば「現代社会に魅力を感じない」だけのことだと思う。

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