白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち

 

働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち

働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち

 

┣■まさに今の私など典型的な「働かないもの」なんでしょうけどね。ただ「怠けもの」では決してありません。お読み頂ければお分かりのように自営(ブログ)って大変な作業です。時間的拘束が半端じゃないッス。。。

┣■ある家族の働こうとしないカウチ(ソファーに寝そべったまま)な息子に嘆く・作家の父親がブチ切れて、「なぜ働こうとしないのか/なぜ働こうとしない人間に怒りを覚えるのか」と探る『人類と労働の“せつない”』歴史巨編(?)となっている。500頁弱の厚めの本です。

┣■イラスト挿入が一切ないが、表紙に描かれている不快なイラストが身近な者を容易に連想させ、“せつない”世界により没頭させてくれます。あっそれで余計な物はあえて「切ない」のかな?(苦笑)

┣■18世紀から現在に至るまでの怠け者の“表象”が一同に並べられていて面白いです。また最後にはなぜか日本が登場します。『平和国家』と自負する国の正体は、実は“怠け者”と化していることを作者は言いたかったのでしょうか? だとしたらそれは「ほぼ当たっている」と言えるかもしれません。(苦笑)

┗■秋の夜長、1日1章ペースで読まれるといいと思います。「怠け者」で自分はいたいのであれば、その本質を知っておくべきです。そんな一家に是非お薦めしたい本ですね。 私の場合はどの「怠け者」に当てはまるかな。(^^ゞ

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