白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

里山の「人の気配」を追って 雑木林・湧水湿地・ため池の環境学

 

里山の「人の気配」を追って  雑木林・湧水湿地・ため池の環境学

里山の「人の気配」を追って  雑木林・湧水湿地・ため池の環境学

 

┣■感想言ってもいいですか?「惜しいッ!」読んでそのように思った。 昨今巷では『里山』プチブームだが、サブタイトルにある「雑木林・湧水湿地・ため池」の文字に惹かれて手に取った。

┣■『里山』を『ビジネス社会』に結びつけていないところがいい。本来の『里山』の存在意義が素直に語られている。「自然豊か=スローライフで充実感」などという他書の意見に対しては「実際に自分が住み着いてから言えよ、〇〇!」と、つい吠えてしまう。(苦) 「『里山』とはこういう場所なんだ」ということがよく理解できる本だ。

┣■けれど、正直読んでいて「まどろっこしい」。作者は環境学を修得した地理学博士だそうだが、現地調査したこれまでの多くの研究論文をまとめあげたような体裁だ。各事例をもっと縮めて・一括りにまとめた提言をもっと知りたかった。出版を依頼した割には上手に編集できなかったという、編集側の問題だ。

┗■『ため池』その怪しい雰囲気がまたなんとも言えない、日本情緒があるんだよねぇ。 魚釣りをしたり、〇〇〇がたまに上がってきたりして。(苦笑)

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  ※ちなみにコチラは湖での〇〇〇です。ほんの一瞬だけ映ってますね。(苦笑)

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