白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

ジョジョリオン 1 ようこそ 杜王町へ

 

┣■四十半ばの野郎で、中高生時代はもちろん『週刊少年ジャンプ』にハマっていたクチ。荒木飛呂彦の『摩少年ビーティー』などリアルタイムで読んでいた。1983年末の頃ですか。この時点からちょっと他とは作風が違っていましたよね。“新風現る!”みたいなワクワク感があったことを覚えています。

魔少年ビーティー (集英社文庫―コミック版)

魔少年ビーティー (集英社文庫―コミック版)

 

 ┣■そして『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズがすかさず始まるわけですが、自分がリアルタイムで読めたのは第3部のほんの触りまで。上京し、己の生活基盤をまずは築かねばならぬ時期でした。週刊誌なども買うのが惜しいくらい、お金がなかった。

┣■そうこうしている間に20数年が経ち、ジョジョの奇妙な冒険』が地上波放送で放映される時代となった。職場の一回り以上年下の同僚と話をしている内にまた手にとって見たくなった。ちょうどそんな時に新部作として始まったのがこの『第8部:ジョジョリオン』である。

┣■青年月刊誌での連載ということで、エロスが過分されている。中年のオヤジにはちょうどいいと思った。作者もいい歳をしているはずだしエロスは必要だよねぇ。(笑) 舞台は私が一番面白いと感じた『第4部』の続編のようだ。正直1巻を読んだだけではハッキリと断言できないでいる。

┗■話はかなり複雑な展開で、大きなジグソーパズルを目の前でひっくり返されたような無理難題にも思えた。まだ手つかずの人はそうした物語だと、少し心を緩めて長い目で見て欲しい。正直序盤は全体像が全然見えなくて嫌になります。しかしピースがハマり始めたら一気に引きずり込まれます。【荒木飛呂彦ワールド】未だ健在です。

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