白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

金繕いの本 大切なうつわを直したい

※紙媒体と電子書籍Kindle版があります。ご購入される際には十分ご注意下さい。

金繕いの本 (Boutique books no.23)

金繕いの本 (Boutique books no.23)

 

www.kinokuniya.co.jp

目次
第1章 素材の検証(陶器・磁器の違い;修復の手順 ほか)
第2章 新うるし編(新うるしに使う道具紹介;道具の片付け方 ほか)
第3章 本漆編(本漆(下地作り)に使う道具紹介
本漆(仕上げ)に使う道具紹介 ほか)
第4章 応用編(ティーカップのハンドル補強;焼締長方皿の窯キズ補修 ほか)
第5章 教養編(金繕いの歴史;金繕いQ&A ほか)

 

著者等紹介
原一菜[ハライチナ]
工芸家。東京生まれ。草木染染色・山崎青樹氏に師事。太田流礼法教授・太田鶴舞斎氏に師事。「一菜会」主宰・「蓉柳会」代表・草木会会員

白鳥由加利[シラトリユカリ]
金繕い工芸作家。神奈川県横浜市出身。工芸家・原一菜氏に師事。2006年より一菜会公認教授として金繕いの講師を務める。一菜会公認会員。金繕い教室『藤那海工房』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

 

 ┣・「繕い」の書籍もこれで3,4冊目かと記憶しますが、今本当にブームになっているようですね。(^_^) 傷物は同じ箇所ってないですし、それゆえに“自身のオリジナル”な器を作ることが出来ます。

┣・「繕い」の精神は欧米人も「中古の住宅や家具」など使える限りは直して利用し続けています。日本人が「新品」にやたらとこだわってしまうのは、「高い生産力」と「火事など災害」が多かったためかと。江戸の街はとにかく火事が多かったので「宵越しの金は持たない主義」が横行し、「物は壊れて・使い捨てて当たり前・また作ればいい」という考え方が広まったのだと思います。但し“お金持ち”だけは、資産価値として「繕い」続けてきたようですけれど。(苦笑)

┗・結構具体的な写真が掲載されていました。またガラス製品なども扱っていたのが他書と違うところですね。

 

 

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