白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

過激な隠遁 高島野十郎評伝

 

過激な隠遁―高島野十郎評伝

過激な隠遁―高島野十郎評伝

 

www.kinokuniya.co.jp


内容説明
著者・川崎浹は60年代学生運動のバイブルとなった『テロリスト群像』を翻訳した日本を代表するロシア文学研究者。24歳の著者が64歳の野十郎と運命的な出会いを果たし、年齢差を超越して思想、人生、芸術を熱く語りあった20年の歳月。「この世にあらざる写実」を描き続ける無名の老画家が「隠遁」を貫くために闘う姿は、「自称アナキスト(当時)」の著者をも瞠目させた。本書は、俗世で魂の修行に行きた野十郎の真実の肉声を伝えるものであり、その声は現代に生きる我々に大きな示唆を与えてくれる。

 

目次
第1章 一枚の絵の発見
第2章 画家との出遇いと交流
第3章 帝大学生時代から戦後まで
第4章 高島さんの言行録
第5章 増尾のアトリエで
第6章 個展の会場にて
第7章 『小説なりゆくなれのはて』
第8章 晩年 柏のアトリエ
第9章 “蝋燭”と“月”

 

著者等紹介
川崎浹[カワサキトオル]
1930年、福岡県生まれ。早稲田大学文学部卒業後、同大学大学院博士課程修了。現在、早稲田大学名誉教授。ドストエフスキイの研究、ロープシン『蒼ざめた馬』、サヴィンコフ『テロリスト群像』などの翻訳を手がける。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

 

出版社内容情報
将来を約束された帝国大学「銀時計コース」を自ら捨て、大正期、近代洋画モダニズム活況のころ古典技法の研究に邁進し、60年代、高度成長期の嵐の中「晴耕雨読描暮らし」を守るために開発業者と戦う。自分にとっての真実の自由を求めて、痛々しいまでにただ一人。時代に逆流し魂の鍛錬に生きた高島野十郎。そのアナーキーな生き様を画家と熱く交流した川崎狭が書き下ろした渾身の1冊。

 

 

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