白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

狼 その生態と歴史

 

狼―その生態と歴史

狼―その生態と歴史

 

www.kinokuniya.co.jp

 

内容説明
「大口の真神」とあがめられた古代から、「病狼」と恐れられ、やがて絶滅していったニホンオオカミの生態と歴史を、数十年にわたって収集した正確な資料と、生態学の眼をもってまとめあげた。ニホンオオカミの正史。

目次
序章 狼への幻想と現実
第1章 犬科の分類と解説
第2章 犬と狼の関係
第3章 日本狼の歴史―神狼から病狼まで
第4章 狼狩の記録
第5章 狼の伝説
第6章 日本狼の形態
第7章 日本狼の絶滅
終章 狼を飼った人々

 

出版社内容情報
絶滅したニホンオオカミの生態と歴史の集大成。犬科動物の研究では第一人者といわれる著者が、数十年にわたって収集した正確な資料と、狼と生活をともにした実体験を含めた、科学的な観察と分析により、ニホンオオカミの特徴や大きさ、性質、残存説などを検証する。神格化された古代から、やがて病狼と恐れられ、絶滅へと追い込まれていく歴史も詳述する。

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「まえがき」より=生き物を研究するには、その生きている状態をそのまま観察するのが本当だと思う。これは全く当然のことである。そして、それには、何といっても、いっしょにくらすのが第一である。檻の中だけの拘禁状態でおくのでは意味をなさない。また、いっしょにくらすといっても、彼らをわれわれの生活に順応させるのではなく、むしろ、こちらから彼らの方に接近し、その仲間になることが望ましい。しかも、ほんとうに動物の好きな人なら、これは決して難事ではなく、自然に、そうなるはずである。ただし、単一の個体や種族では、その形態や習性の由来をじゅうぶんに理解しがたいことが多い。そこで、私は、犬や狼をよく知るためには、狼、ジャッカルから狐、狸をはじめ、熊、ハイエナ、ジャコウ猫、山猫の類いまで、かなりの数を身辺において親しんだ。この本に記したことは、どんな古文書や資料にも、みな、そのような私の体験が裏付けとなっている。その代わり、私のよく知らない、また人によって、学説のかなりに異なる史前の事柄には、思い切って一切触れないことにした。この本の成立には、じつに50年の歳月を要した。最初は「犬と狼」とするつもりであったが、じっさいに着手してみると、狼だけで、たちまち600枚を越してしまった。そこでこのような狼の生態と歴史を中心にしたものになったのである。

 

 

 

 

 

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