内容紹介
地域おこし協力隊は2018年度で制度導入10年目を迎えた。この間、協力隊は地域住民や行政と協働して、何を成し遂げただろうか。本書の事例編では、全国の活動事例から厳選し、現役協力隊員、OB・OG、受け入れ側の自治体職員、中間支援組織職員など、当事者のレポートによって、10年間、協力隊の成長と地域内におけるさまざまな変化を明らかにする。さらに分析編では、地域おこし協力隊にかかわる主要な論者がこの制度の効果とそれをさらに高める方向性について分析する。
内容(「BOOK」データベースより)
都市地域から人口減少や高齢化の進行が著しい条件不利地域等に生活の拠点を移し、一定期間地域に居住。農林水産業、地場産品の開発・販売・PR、住民の生活支援などの「地域協力活動」を行いながら、任期終了後その地域への定住・定着を図り、地域の活性化を目指す取組。現在、全国で5000人を超える協力隊員が活動している。本書では、2009年度の制度創設以来10年の挑戦として、特色ある17事例を協力隊員、OB・OG、自治体職員など関係者がリアルにレポート。有識者がこの制度の効果を地域のためにさらに高める方向性について解説する。
目次
はじめに――自分の生き方を見つけ、地域を変え、日本を変えた若者たち 椎川忍(地域活性化センター)第Ⅰ部 地域おこし協力隊によって地域はどう変わったか[全国の事例]
全国の現役、OB・OGの地域おこし協力隊、受入自治体の担当職員等の執筆による17事例のレポート。第Ⅱ部 地域おこし協力隊は地域に何をして、何を目指すべきか[分析と解説]
1 協力隊と導入地域の実像――「活性化感全国調査」の分析 平井太郎(弘前大学)
2 協力隊と地域活動の実践論理――「第Ⅰ部事例編」からの結像 図司直也(法政大学)
3 住民自治と協力隊――「地域戦略としての協力隊思考」のすすめ 田口太郎(徳島大学)
4 協力隊の地域活動の広がりと可能性――災害支援活動・2018年7月豪雨災害の記録 稲垣文彦(中越防災安全推進機構)
5 体験的協力隊活動論――地域の若者との「遊び」の重要性 野口拓郎(弘前大学)第Ⅲ部 制度10年 地域の変化と協力隊のあゆみ[総括]
1 協力隊の実態と制度の展望 小田切徳美(明治大学)
2 地域おこし協力隊制度10年のあゆみ・そして未来へ 佐藤啓太郎(地域活性化センター)第Ⅳ部 協力隊の実態と課題への対応[資料・データ]
1 現役隊員の実態――平成29年度協力隊員アンケートから(JOIN)
2 協力隊導入にあたっての準備と対応(総務省)
3 サポートデスクの役割と傾向(総務省)解説(詳細)
地域おこし協力隊は2018年度で制度導入10年目を迎えました。
この間、協力隊は住民や自治体職員と協働して、何を成し遂げたでしょうか。
本書の事例編では、全国の活動事例から厳選し、現役協力隊員、OB・OG、受け入れ側の自治体職員など、関係者のレポートによって、10年間、協力隊の成長と起業の取り組みなどと、地域内におけるさまざまな変化を明らかにします。さらに分析編では、地域おこし協力隊にかかわる主要な論者がこの制度の効果とそれをさらに高める方向性について解説します。