※書斎部屋
高野コレクション-浅井忠の作品 / 平成館 企画展示室 2008年10月28日(火) ~ 2008年12月7日(日)
実業家高野時次(たかのときじ)氏の蒐集による、明治の洋画家浅井忠(あさいちゅう)の作品は、油彩画11点、水彩・デッサン56点、掛軸6点の計73点におよび、浅井の円熟した画技を示す滞欧期の水彩画を多く含んでいます。高野コレクションは、この浅井作品全73点が、昭和60年(1985)に氏のご遺志によりご遺族の方々から当館に一括寄贈されたものです。
高野氏は若いころには画家を志望され、実業家の道に進まれてからは尊敬していた画家浅井忠の作品蒐集に力を注がれました。20代後半から半世紀近くをかけて蒐(あつ)められたコレクションだけに、その作品群は氏の情熱を雄弁に物語っているといえましょう。
今回は、このコレクションのうち留学中の作品に注目し、フランスで描いた油彩画や水彩画の作品20点をご覧いただきます。滞欧中に描いた画面に光を感じさせ、詩情あふれる浅井作品の魅力をご堪能下さい。