白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

近代日本の旅行案内書図録

 

近代日本の旅行案内書図録

近代日本の旅行案内書図録

 

内容紹介

明治から昭和の旅行を紙面で追体験できる! 


明治初期から昭和戦前期に刊行された「旅行案内書」の系譜を初めて体系化した、
眺めるだけでも面白いビジュアル読本。

徒歩旅行から鉄道旅行への変化が生んだ近代的なツーリズムは、
新たなる「道中記」と「名所図会」である「鉄道旅行案内書」を膨大に生んだ。

また、海外や植民地と結ぶ海上交通の発達と併行して「航路案内」が生まれ、
ほかに、叢書や雑誌、英文旅行案内などが次々に生み出された。

旅行や観光から見た近代日本の姿。


〈本書の特徴〉

1)1877(明治10)年から1943(昭和18)年までに刊行された旅行案内の系譜を
初めて体系化。

2)掲載図版(写真)は計600点以上。彩色豊かな書影および本文・図版を
高精細画像で紹介。全キャプション入り。

3)各部および各章において、時代・ジャンルごとの旅行案内書の傾向や
特筆すべき点を解説。


〈目次〉

まえがき
凡例

序章 近代日本における旅行案内書

■I 明治期へ継承された旅行案内書と初期の鉄道旅行案内書

第1章 近代の名所図会
第2章 近代の道中記と旅行地図
第3章 初期の鉄道旅行案内書

■II 鉄道院と鉄道省による旅行案内書

第4章 官営鉄道線全域の鉄道旅行案内書
第5章 さまざまなテーマによる鉄道旅行案内書
第6章 『日本案内記』と3つの旅行叢書

■III 鉄道管理局と鉄道局による旅行案内書

第7章 鉄道院鉄道管理局の旅行案内書
第8章 札幌鉄道局の旅行案内書
第9章 仙台鉄道局・東京鉄道局の旅行案内書
第10章 名古屋鉄道局・大阪鉄道局の旅行案内書
第11章 広島鉄道局・門司鉄道局の旅行案内書

■IV 海上旅行と外地・植民地・外国の旅行案内書

第12章 日本郵船と大阪商船の航路案内
第13章 外地・植民地の鉄道旅行案内書
第14章 外地・植民地・外国の旅行案内書

■V ジャパン・ツーリスト・ビューローの旅行案内書

第15章 旅程と費用概算
第16章 ツーリスト案内叢書
第17章 ジャパン・ツーリスト・ビューローによる旅行案内書

■VI さまざまな旅行案内書

第18章 大正期・昭和戦前期における全国的な旅行案内書
第19章 大正期・昭和戦前期における各地の旅行案内書
第20章 ツーリスト・ライブラリー

文献
あとがき



内容(「BOOK」データベースより)

明治初期から太平洋戦争期に刊行された“旅行案内書”の系譜を初めて体系化。旅行・観光から浮かび上がる近代日本の姿。

著者について

1962年岐阜県岐阜市生まれ。
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
大阪大学文学部助手を経て、現在、関西学院大学文学部教授。
著書論文:『空間から場所へ――地理学的想像力の探求』(共編著、古今書院、1998年)、
『〈景観〉を再考する』(共著、青弓社、2004年)
『シリーズ明治・大正の旅行 第 I 期旅行案内書集成』全26巻、(監修・解説、ゆまに書房、2013年~2015年)など。

 

┣■私はこのリアルバージョン:昭和の戦中に実際に汽車に乗って日本列島をくまなく観光した際の『旅行記』を所有していたりします。ネットにて手に入れました。(^_^) 古物商を通じて同じ蒐集家さんから譲って頂いた感じになりますかね。当時の観光地で実際に配布されていた案内図を帳面に貼り、割と詳しく記述されておりました。これを見るに、終戦間近まで意外と自由に旅が出来たことがよく分かります。約1年程の間、日本国内では地獄を迎え、そして戦後の“大混乱”物資不足などを迎えるわけです・・・ 

┣■その『旅行記』は【shikohin】の中でいずれ紹介したいと思っております。(^_^)

 

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