白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

もっと知りたい竹久夢二 生涯と作品

 

もっと知りたい竹久夢二 ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたい竹久夢二 ―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

 

www.tokyo-bijutsu.co.jp

どこか懐かしく、でも新鮮!
画家・イラストレーター・デザイナー・詩人・童話作家など
さまざまな顔をもつ、マルチなアーティスト夢二
レトロモダンな抒情世界にたっぷり浸ってください。
夢二式美人と称される独特の風情の美人画で一世を風靡、アカデミックな画家とは一線を画す自由な発想と活動で「美しい生活」を提案し続けた、大正浪漫の申し子、竹久夢二の幅広い活躍を、絵画作品を軸にその生涯を追いながら紹介します。意外に骨太な「画家」夢二の醍醐味に触れることができます。
◆図案制作から商品企画まで、夢二のデザイナー的資質が存分に発揮された、ポップでオシャレな「夢二ブランド」のグッズやイラストが楽しめます。
夢二と関わりの深い3人の女性をピックアップして特集にまとめるなど、夢二および夢二作品の理解に欠かせない創作背景やエピソードを随所に盛り込み、稀代のアーティスト夢二の自由で繊細な魂が求め続けたものを明らかにしています。

 

目 次
はじめに ふるさとからみる竹久夢二
どんな夢二をご存知ですか?

序章 「夢二」になるまで
 ◆◆◆ 故郷をあとに、 苦学する日々◆◆◆ 1歳─22歳
   [コラム]最初で最後の先生
第一章 「夢二式」の誕生
 ◆◆◆ 新進作家として出発◆◆◆ 22歳─30歳
   [コラム]岡田三郎助の助言/草画──夢二の絵画観
第二章 生活に溶け込む美の創造
 ◆◆◆ 「港屋」開店。飛躍の時代 ◆◆◆ 31歳─36歳
  好んで描いた芝居絵
  旅情と郷愁
  異国への憧憬
  子どもたちの楽園
   [コラム]夢二のデザインを身にまとう/
        「一力」の対の作品「こたつ」/小春と治兵衛の木版画
        室津/南蛮趣味/不二彦さん
第三章 女性美の追求
 ◆◆◆ 大正時代の終焉。深まる画境◆◆◆ 36歳─46歳
  連作シリーズ 長崎十二景
  連作シリーズ 女十題
   [コラム]晩年のお葉/「黒船屋」を観る/
        スクラップブックに見る夢二/永見徳太郎/桜下五美人の下絵
第四章 外遊の実現
 ◆◆◆ 希望の旅立ち、失意の帰国◆◆◆ 47歳─51歳
  理想の女神
  遅すぎた外遊
  [コラム]少年山荘─晩年の回想/振り返った人形/外遊作品に見る最後の焔
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名作を読み解く
夢二の作詩「宵待草」
◆「黒船屋」
夢二をめぐる女性たち
(1)たまき たまきとの出会いから生まれた美人画
(2)彦乃  彦乃との忍ぶ恋を詠った歌集『山へよする』
(3)お葉  夢二の写真に見るたおやかな女性。ポーズをとるお葉
夢二のデザイン
◆『夢二画集』春の巻、夏の巻…続々刊行
 イラストレーターの先駆者
◆港屋絵草紙店に登場した
 暮らしを美しく彩る小物たち
◆世界のメロディーと響き合う
 楽譜の表紙絵
◆細部にまで心を配ったモダンな装丁
 夢二のブックデザイン
◆都市生活への夢を伝える
 商業広告とポスター
[トピックス]
アーツ・アンド・クラフツ運動と夢二 
子どもたちへの思いが詰まった児童書
大正ロマン──夢二が生きた時代
立体化された抒情画「どんたく人形」
夢二の交友──初期から晩年まで
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おわりに 近代美術史における夢二
竹久夢二の掲載作品を所蔵する美術館
掲載作品索引

┣■こんな私も【竹下夢二】に魅せられて、リトグラフですが幾つか作品を所有していたりするのですが、本書には残念ながら掲載されておりませんでした。つまり当時の売れっ子作家さんの作品は「想っている以上に膨大にある!」ということなのではないでしょうか? 少し蒐集意欲が薄れてしまいましたかね。(^^ゞ

┗■リトグラフは「四季」をイメージしたものを所有しているのですが、残念ながら4枚・4額縁揃えられませんでした。鑑賞・堪能した後に出品お譲りしようかと考えております。なかなか良い作品だと自負しております。(^_^)

 

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