白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

週刊東洋経済 2017年2/11号 「食える子」を育てる 21世紀の読み・書き・そろばん/メルカリ/スクウェア・エニックス/誰のための外環道

 ※紙媒体と電子書籍Kindle版があります。ご購入される際には十分ご注意下さい。

┣■『経済を見る眼』では「トランプ国境税」について解説。案外スッキリしていいかも?という感じを私は受けましたが、これも発言者によって印象が異なってしまう典型と言えるでしょうか。とにかくややこしい税制は勘弁して欲しいところです。*脱税の温床*だもの。

┣■鉄鋼業の現況が【JFEスチール】柿木厚司社長へのインタビューによってあからさまに。ここまで厳しい状況にあるとは存じませんでした。もっと触れてもいいのではないでしょうか? 原料炭の高騰が凄すぎて(80ドル→300ドル)その恩恵を受けた【三菱商事】なども素直に喜べないとか。(苦笑:大事な顧客の経営が傾けば後々還ってくるしね) しかしどこの業界も再編続きですね・・・ 。 

┣■News『揺らぐ三越伊勢丹の未来』では各店舗の売上高が明らかに。我が府中店は予想通り大きな減益となってますが、119億円もあるんですね。街の規模からすると健闘しているのかも? でも縮小・テナント誘致するようです。銀座の一等地などもそうですが「貸店舗業」としてしか生き残る道はないのでしょうか。(悲)

┣■『少数異見』にて「オルタナ右翼=ネオナチ」的なことが書かれてありますが、ユダヤ系であり・親イスラエルを表明したトランプ陣営なのに「ハイル・トランプ」と敬礼を受けたというのだから、これほど発言と行動が不一致となる政治家もホント珍しいですね。だから素人なのかもしれませんが。訳分からなくなってきました。

┣■特集『食える子』。冒頭の「教育界の歴史年表図」が秀逸!そして次頁の藤原和博氏が指摘する「大学入試は企業の採用試験のようになる」で大まかな流れは掴めます。あとは各自で何を目指し・投資していくのかの話でしょう。生活保護の堕落者を少しでも減らすべく、真面目に取り組んでもらいたいですね。健常者の『生活保護廃止』だけでも確定させれば、真剣に取り組むと思うんですけど。(苦笑) 「28歳の姿をイメージさせる」という【品川女学院】漆紫穂子 校長の指摘にも説得力が得られます。逆に「崩壊学級でこそ人は伸びる」と指摘した藻谷浩介氏は本当の崩壊学級の実態を知らな過ぎますね。一度、暴力団事務所など体験入所してみればいいのに。(爆)

┣■『子ども英語』についても触れられておりますが、ここにきて幼時期の英語教育に「?」が付くのを多く見掛けるようになりました。実害が出ているようです。良くて「変人」最悪「おバカ」扱いされる危険性を今の日本の学校教育にはありますからね。

┣■【開成・灘】中高卒業生の職業/年収/満足度が掲載されていたりするのですが、これを見た限りでも「灘中生は大人の俺らより偉い」という【五時に夢中!】の格言が実証されました。(爆笑) でも秀才はそれなりに努力もしてますからね。「努力=夢中」とも言い換えられますが、下ネタばかり好きだと同番組のリスナー:無職・引き籠もり・夜の商売人に居場所が落ち着きます。(大笑)(^^ゞ

┣■『習い事めぐる願いと悩み』という親御さんへのアンケートもまた興味深い話でした。「親の心子知らず」でもあり「子の思い親知らず」でもあるかと。「習い事=体験」であり、「経済格差=体力格差」であることを認識させてくれます。義務教育である小中の修学旅行(体験学習)なども満足に参加できない家庭があるということ自体が大きく問題視されるべきなのに、未だにスルーされているみたいですからね。この時点で「中流家庭」の認識を改めないと(減っていると)いけないでしょう。対策を声高に宣言すべきだと思います。

┣■フリーマーケットで躍進した【メルカリ】の舞台裏が紹介されています。先駆者【ヤフオク】にも「フリマ」というカテゴリーが出来たのですが、その仕組み・理由がよく分かりました。値付け定額制なのね・手数料10%と高い。(笑) ただこの分だと【ヤフオク】に市場規模から反撃を喰らいそうだけど、先見の明があると言われる・山田進太郎 社長は「米国本土を視野に入れている」様子。ただその場合、今度は「拳銃」の扱いで問題視されそうですね。(苦笑)

┣■【スクウェア・エニックス】の合併・顛末について語られています。学生時代は共に初作品から買い求めたヘビーゲーマーでしたが、社会人と共にゲームは概ね卒業(『信長の野望』は再開したけど・笑)。「海外展開よりも成熟した国内市場こそ得意の土壌」だと松田洋祐 社長は答えられておりますが、開発費用とスマホ市場・レトロゲームの需要などから将来も明るいのか疑問符が付きます。この業界も再編が進み、ある意味「斜陽産業」しちゃってる感がありますからね。所詮ゲームなんだし・・・ 。賢いゲーム作者は既に勝ち逃げしてるじゃないですか。(笑)

┗■『誰のための外環道』は地図有りでよく分かりました。元地元だった場所でもあり「あーアソコを通すのか」とリアルに想像もできたし。(笑) 成田空港の滑走路問題でもありましたが、必要性を根気よく・世論を動かすくらい訴えかけないから「余分な交渉」を生むのです。そして時間の経過と共に採算が合わなくなってくるパターン。騒動があることで仕事を・生計を立てる輩が多く存在してします。野グソみたいな話なんですよ。(爆) ジャンクションは本当間近を歩くと凄い構造物だと分かりますが、首都直下型地震を叫ぶ中でよくあんなものを造るよねと普通なら思うけどなぁ。都市機能を移転させ・地方都市を再開発した方が安上がりだと思うんだけど。。。

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