白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

週刊東洋経済 16年12/31-17年1/7合併号 2017大予測

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┣■手に取った印象「年末特集号の割には薄いなぁ」。なんか年々薄っぺらくなっていってしまっている感じを受けます。気のせいでしょうか。ライバル誌がやたらと分厚いだけ ??  取り上げる項目数はほぼ同数、若干今年はこちらの方が多いくらいですが、敵さんが1項目1~2頁割いているのに、こちらは1項目で2分の1頁だったりします。「部数の売れ行きの差ぁ?」なんてものを感じてしまいますね。老舗なんだけど編集部はガタついているみたいだし・不安定さを感じるし、3年定期購読を更新しちゃったけれどホントに大丈夫でしょうか? その記事の内容でこの不安を払拭して欲しいところです。

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┣■年明けて5日、ようやく読み終わりました。ライバル誌の方で述べておりますが、今年はこちらの方が面白かったです! キレ味具合がなかなか鋭かったかなと。【JMU】の社長が両誌で大きく取り上げられているのですが、端的に核心を突いていたのはこちらでした。あちらはちょっとダラダラと人情論を語りすぎてましたかねぇ。頁割きすぎです。2分の1頁はよくみれば個別の企業ネタで、いわば【会社四季報】を意識した編集でしたね。ウン、これだけ多くの企業を取り上げると、かえって面白かったりします。四季報自体、面白いですからね。

┣■すぐに特集に向かわず、いつもあるNews群を逆に充実させていたのも良かったと思います。特集で上手く補完されてより理解が深まった気がしましたし。『中国車市場』の内情は案外報道されていないので非常に興味深かったです。日本の製造業の“未来”が想像できましたしね。『中華民族』侮るべからずです!

┣■記事が面白く感じたのは本紙記者の割合があちらに比べて少なかったからかもしれません。対称形式のインタビュー記事もこちらの方が妙味がありました。『ポケモンGO!』の開発者や【メルカリ】の社長などある意味“お騒がせ”者も登場させましたしね。(笑)

┗■年末年始特集号でありながら、定期連載モノもシッカリと掲載している。連載モノの内容もいつもより面白く、より厚みを感じました。そう代わり映えしないのは懐事情が苦しい故かもしれませんけどね。結局『雑誌』は「テーマ」とその「掘り下げ」次第で面白くも・つまらなくもなるってことですね! 残り2年半、期待しています。

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