白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2016年 9/27 号 プーチンの世界戦略

 

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2016年 9/27 号 [プーチンの世界戦略]

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2016年 9/27 号 [プーチンの世界戦略]

 

┣■今号は気になる記事が多かった! これは買いでしょう。(笑)

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┣■『「民主の村」ほとんどの中国人は知らない』か。これは日本人にも言える話かもしれません。ホント自分の極身近なこと以外、興味が薄いですからね。NHK【週刊深読み】の掲示板への投稿数をテーマ毎に見比べればよく分かるかと思います。(苦笑)

┣■【独バイエル】による【米モンサント】の買収>『巨大アグリビジネス企業』誕生問題が大きく取り上げられています。日本でも一部のメディアで危険視してましたね。「種子と農薬の市場の4分の1を占める」ことが何を意味するのか。家電製品とかではなくて農作物に関する話です。「1度実を付けるだけの種子」が増えれば「管理された社会」に繋がることをもっと危惧しなければなりません。自分で思考することを放棄しがちな現代の先進国の人々にとっては何ら問題がないことなのかもしれませんけど・・・ 

┣■『【南アフリカ】最悪の干ばつでカバ・バッファローが生け贄に』。うーん、記事をよく読むと殺処分・生け贄する側の意見もよく分かるんですよね。食物連鎖・種子保存という観念からすれば「イナゴの大量発生」みたいなものかと。。。 カバの肉などが地域住民に振る舞われたそうですが美味しいのでしょうか?(笑)

┣■『誰でも臓器提供法』が【オランダ】で可決間近 !? 「12歳以上の4分の1が臓器提供登録をしている」という事実にも驚きですが、欧州では広がりを見せつつあるという。昨年2015年に2万8千件以上の臓器移植が行われた先進国・米国ですが、高額医療ですからね。【EU】の感覚からすれば「皆で分かち合う」ということになるのでしょう。

┣■中国人の「人種意識・マナーの悪さ」が揶揄されていますが、その背景に旅先での殺人事件が起こっていることにも驚かされました。【韓国】済州島での中国人観光客による暴行事件は初耳でしたが、日本人にもマナーの悪い人間は多いですからね。人口比で13倍もある中国人で多いのはある意味仕方がないところがあると思います。ホントかつての日本とそっくりです。鄧小平はそこまで真似ろと指示を出していたのでしょうか ?? (苦笑)

┣■民泊仲介サイト【Airbnb】で「人種差別」が起こっているという指摘は盲点でしたね。言われてみればどの国でも起こり得る話。自分が嫌な者にも貸し出さなければならないリスクがあることを『2020東京五輪』で民泊を推し進める側は報じなければなりません。旅行者は旅の記念に騒ぐ・思い出作りをしたがりますのでね。

┣■米大手銀行で『無断口座開設・クレジット発行』という驚くべき事件が発生。「現実離れしたノルマ達成のため(未達が2ヵ月続けば解雇)不正を行う従業員が多発」。その数150万口座/56万枚/解雇従業員5300人に及んだそうです。バカだよね~。期間雇用が生んだ問題だとも言えます。

┣■特集『プーチンの世界戦略』はその後史実と化しているので大変興味深く読ませて頂きました。いい記事です。また掲載写真で興味深かったのが、プーチン露大統領が演説中にスマホ撮影可なんですね。意外とフランクというか。(笑) 中東情勢ついてよく理解できました。また南シナ海についても(『中ロ同盟』手強そう)。一読をオススメします。

┣■『地震大国【イタリア】の闇』は同じ地震大国の【日本】もよく検討すべき課題だと思いました。あちらは耐震性の弱い建物が多く、こちらは耐震性の強い・拘りすぎた建物が数多く建てられている。一見、後者の方が良い話にも思えますが果たして経済的にバランスが取れているのでしょうか? 『ハコモノ行政』の有り様が問われます。

┣■『【アイルランド】経済の奇妙な二重構造』もいい記事でした。グローバル化した社会の問題点がよく表れていると思いますね。「紙の上では絶好調も、多くの国民が景気回復を実感していない」。「格差社会貧困層が広がっている」。【日本】でもやっていませんか?

┣■『リチウム電池』の問題点が上手く伝えられてましたね。「外注」で品質管理が低下か。生鮮食品でもそうですが「グローバル化」の課題とも言えます。「日本製品の優秀さ」は単に一括管理・蛸壺経営だったからとも言えそうです。(苦笑)

┣■『体内時計に合わせて治療』。「細胞レベルで分子時計を持っている」という指摘ですが、納得できるものの、成人し社会人となると管理維持するのは実際難しかったりします。まあ「無理をしない」ことに尽きるのかもしれません。

┗■ラスト『聖人マザー・テレサの死後に現れた批判』は「ギブアンドテイク」みたいなものですかね。綺麗事ばかりでは目の前の問題を解決できないのも事実ですからね。「闇取引」みたいなことは、いつの時代の偉人達も行ってきたはずですから。それがどちらに傾いたかで、善人か悪人かの判断が分かれているだけで、実際の所はそのさじ加減は微妙だったりするのではないでしょうか。>忌み嫌われている安倍晋三首相も?(苦笑)

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