┣■この時期、特にお盆休み期間中はテレビなどでも「沢登り」など楽しげな様子がテレビで放映されておりますが、実際に体験された方はお分かりのように映像で観るよりも川底の流れは急であり、またとてもスベりやすくて全身緊張感がみなぎるスポーツと化してます。本書に掲げられているような “マジな” 「沢登り」は装着物から本腰を入れてやらないと生死に関わると本気で注目させて頂きます。【奈良県吉野川】に川遊びに来ていた５６歳の男性が溺れて川底に引きずり込まれて亡くなられていました。若者達の危険な飛び込みなど目も当てられませんでした。あーいうところで「血税」を、消防の方などの協力を仰いでいるのかと思うとホント嫌になります。捜索費用とか全額請求しているのでしょうか ?? 「危険手当」込みで･･･
┣■本書は正統派【山と渓谷社】が発行しているだけのことはあり、真面目な「沢」の紹介です。雄壮な写真も豊富に掲載されておりますが、実際の沢登りの見取り図などが詳細に掲載されており、また注意喚起もあるので、真面目に読まれれば安易に訪れようとは思わないはず。私は見取り図の詳細ぶりに目を奪われて手に取った次第です。これぞ「データ」です。(喜)
┗■【秋田県】ではこの夏に入っても熊との遭遇事故が後を絶たない事態のようですが、山深い奥地に潜む「沢登り」はそうした野生動物との遭遇地点でもあります。最近の山登りはたった１人で向う方も大勢おられるようですが、まだそれほどメジャーではない「沢登り」ですので、決して１人では出掛けないで下さい。道に迷うのはザラですし、日が暮れかけた山って本当に恐くなりますよ。【北海道】では夕暮れに「熊注意」の看板が何本も立てかけられた場所で『競歩』状態で約１時間、懸命に国道を目指した思い出があります。(^^ゞ 読んで楽しい本ですが、気を引き締めさせられた本でもありますね。ハイ。
