はじまりの戦後日本: 激変期をさまよう人々 (河出ブックス)
- 作者: 橋本健二
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/04/13
- メディア: 単行本
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┣■私のような『DB』派をくすぐる資料が豊富に掲載されています。しかも他所ではなかなか見掛けない貴重なデータの数々です。あってもバカ高い本で掲載されているくらいなので、この価格で手にできるのは「破格だ」と素直に思います。まるでそう、芸術家・岡本太郎にでもなったかの心境です。*データが爆発だぁ*(大笑)
┣■真面目に・・・ 戦後の『引き揚げ』などの話もブログで私はメモをしていたりするわけですが、混沌とした戦中戦後の日本社会を当時の人々の『階級』に着目して分析された超一級品の作品だと言えます。凄いな、この人。何々「趣味は居酒屋で、階級に着目した書籍を執筆し続けている」教授さんか。語り出したら止まらなそう。(大笑)
┗■問題はこうしたデータを集積/分析することも大切ですが、それをいかにして今後の社会に役立てるかってことなんですよね。だけど残念ながらそれは「日本人が一番苦手とする」ことらしいです。『震災』ですらこの様。『五輪』ですら大甘見積もり2倍どころか4倍になってしまう有り様ですので。サブタイトルに「激変期をさまよう人々」とありますが、いい加減、立ち止まって振り返ろうよ。(悲)