白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

ザ・セカンド・マシン・エイジ

 

ザ・セカンド・マシン・エイジ

ザ・セカンド・マシン・エイジ

 

┣■まず始めに前著『機械との競争』も相当話題に上り、それではとプチッと押して私もネット購入した一人ですが、近年まれに見る酷い装丁でした。(驚) 昔のくみ取り便所の紙かと思うくらい厚手で・硬くて捲りにくい。昭和の付録本かと思うほど読みづらい色合いとどこにも良い所がない、今時珍しいチンケな本でしたね。今回はその反省が大いに活かされて、まともな装丁になっていたのがやはり一番印象深かったです。(苦笑)

┣■本書はベストセラー(?)となった前著『機械との競争』の捕捉というか、いわゆるよくあるヒット作品の付け回し・要約するとかなり薄くなるはずなんですけど(笑)、まあ悪くはなかったですね。ただ第2弾も反響は高かったようで、あちこちで似た発言を目にするようになりました。

┗■プロの囲碁士に完勝した『アルファ碁』AlphaGo:グーグルが開発が目新しいわけですが、脳科学者・茂木健一郎氏は同書を一歩進めた提言をしていましたね。「機械は機械」「人間は人間」で学び合えばいいんだと。という見解だったかな? 明確な答えなどまだ分からないけれど、無理に競い合わず・共存すればいいという捉え方は的を射ていたと思います。勝ち/負け、ON/OFF、と明確にしがちなSV英語圏のと比べれば、曖昧すぎる日本圏はまだ共存・生き残れる可能性が高いのかもしれませんね。(笑)

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