白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

ハーバードビジネスレビュー 2016年 04 月号 デザイン思考の進化

 

┣■Idea Watch『値引きの悪循環』は、自称「半額セールハンター」としては実感する話。(苦笑) いかに売れ残り商品を出さない手立てを新たに構築しないといけませんね。『顧客の解約率を減らす正しい方法』など目を惹くタイトルが並んでいます。ただ、まあちょっと考えれば思いつきそうな話かな。

┣■『3Dプリンティング革命の衝撃』は要は「匠の技が誰でも容易に手にできる!」といった『型どり』の革命だとも言えると思いますが、それも突き詰めると最後は「仕上げ」が問題なんですよね。良い材料を仕入れて大量生産できたとしても、最後の仕上げが雑では「素材は確かにお値段以上なんだけど、塗装・縫製が雑だぞ!【ニトリ】」になってしまうわけですよ。※昨年大量購入して1年後、少し後悔しています。(泣) あっ、いきなり結論吐いちゃったよ。(苦笑)

┣■特集『デザイン思考の進化』は長い文面を読まずとも、図表だけで「なるほどね」と判断できるのがいいですね。いわゆる「逆の手順」なんですが、こうしたパッと出のアイデアは昔から巷で溢れていたわけで、今や売り上げ上昇の会社も元々はこうした出し方でヒット作品をGETしてきたはず。ただそこからは会社が大きくなると、どうしても「一か八か」の丁半博打は打てなくなるわけです。「組織のなんたら」とか言われているはずだけど。※ド忘れ。説明の中に「ストーリ」とか絡めてますけど、結局ごちゃごちゃし出した感は否めないかなぁ。【サムスン】など取り上げてますけどね。【ペプシコ】の場合は「商品デザイン」よりも広告CM面で『5秒CM』などイノベーションを生み出したみたいですけどね。

┣■生み出し方『組織作り』なんてのもあるけれど詰まるところ、やたらと思いつく「アイデアマン・ウーマン」と凡人との差って大きいと思うんですよね。もうこれは幼い頃の環境・学習意欲の差だと私は思うんだけど、無理矢理チームに入れても発想すること自体が「苦手・激しい拒否感」を示すと私の狭い経験上からしても思うんだよね。“自惚れた”アイデアマン・ウーマンなどは質悪いんだけど。(苦笑) これは生まれながらにしてのセンスなのかもしれません。『レゴブロック』とか『プラレール』とか繋げて遊ぶ物で適正を確かめるのは大事だと思いますね。「学び方」を知ることも確かに重要なんだけれど。

┗■なんだ「特別企業広告」みたいの挟まってるなぁ。相当売れてないな、これは・・・ 。あちらの論文掲載料がいくら取られるのかは損じませんが、今の本誌こそ思考を進化させて対応しないとダメなような気がしてきました。このタイトルで休刊とかになると大ダメージだろうけどね。。。

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