アメリカの排日運動と日米関係 「排日移民法」はなぜ成立したか

 

┣■太平洋戦争時での「日本人移民の強制収容」は有名な話ですが、そこへ行き着く先には前提があったといった内容。「移民によって成り立った」大国アメリカで日本人移民に適用された法律。本書は日米関係の話ですが、現代から俯瞰してみれば21世紀は『民族大移動』の時代とも言われる中で、深く考察したい問題だと思いました。

┣■敗戦国ゆえなのか、報じられない事柄の多さに思わず呆れてしまいます。全米の鉄道網は中国人移民の強制労働によって作られたことは有名ですが、よそ者の宿命とは所詮「労働力」に過ぎず、余計な力を持つことに恐れを成すのは昔も今も変わりないようです。人間は賢くなっているのでしょうか? AI人工知能がいずれ「人間そのものが邪魔だ」と判断して暴走するという仮説は確率が高そうです。(苦笑) それくらい理不尽な・ご都合主義なんです。これじゃ割に合わないですよ、『移民』なんて行為は・・・ 

┣■20世紀初期の全米における日本人移民数の図表が掲載されています。西海岸は万単位ですね。四半世紀を経て全州へ移住していることが覗えます。発展途上国だった【中国】も25年もあれば全域で発展していったのも頷けますね。

┣■序章以外は図表に乏しく、文字で埋め尽くされた感のある本章ですが、未知な部分が多く、一級品の資料本であることは確かです。学び知っておきたい話です。

┗■「これからは『グローバル社会』だ」と言われたのも束の間、今急速に各国「保守傾向」を強めています。『移民問題』は大戦前からあったわけで、これこそ歴史検証を経て議論を尽くし解決していくべき話だと私は思います。「目先の食べ物・利益」を追って先を見通そうとしなければ、それはまさに下流域に生息する生物に過ぎないわけです。

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