白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

嫌老社会を超えて

 

嫌老社会を超えて

嫌老社会を超えて

 

┣■別書にて「残りの少ない人生は下山するつもりで」と説いて、割と売れていた本も五木寛之氏でしたっけ ??  ちょっと見覚えのあるタイトル・表紙の本が見つからないのだけれど『下山の思想』だったっけかなぁ? まあなんというか、使い回しされたような中身ですかね。(爆)

┣■「高齢者の、高齢者による、高齢者のための本」とでも言うか、若い世代や、まさに嫌老(正確には老害としか思えない存在に対して)には、「もうとやかく口挟むな!黙っとけ」となるかもしれません。老壊(認知症etc.)した場合はどーすればいいんですか?と筆者なりの具体的な回答がもっと欲しかったかな。『選挙権の放棄』も年金受給と同時に行うようにするとかね。アッ、これ凄くいいジャン!(笑)

┗■最後の特別対談はなかなか面白い小見出しが踊っていましたが、次世代高齢者は“ノラ老人”が増えるという指摘は確かに当たっていると思う。既に“ノラ老人”と思われる輩を街中・公共施設などで見掛けるようになったし、これこそ「老害」→「嫌老」現象なのかもしれません。『社会保障制度の改革』で対処できると古市憲寿氏は述べられていたが、そんなに簡単じゃないでしょうね、きっと。だって『マイナス金利』を導入するくらいだもの。(苦笑) 各自「守りに入った」状態で「他人へ施せるか」となるとなかなか。それができないからこそ、まずは自身の生活を守るために「保育園落ちた、日本死ね!!!」なのだろうしね。(笑) 「嫌老社会」を超えるどころか「完全自己責任」「害は排除する」という形で黒く塗り潰されるだけではないでしょうか? 今の現状では・・・ 。 「その過剰な所得分、コッチに移転してくれよん」なのだと思うよ、現実は。本書で説いている『老人ビジネス』も年金支給を止めた上でなら話は分かるけどね。 結局は「お金」の問題なのさ。(苦笑)

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