┣■私は先にドキュメンタリー番組でこの『無国籍』問題を知ったクチですが、著者自身も身内も体験し、また衆議院議員となりこの問題に取り掛かるに当たっての話なども織り交ぜた、非常に濃厚なノンフィクション作品です。また実際に取材したからこそ書ける豊富な「会話」も挟み、非常に読みやすいです。心を掴まれたらば一気読みしてしまうでしょうね、きっと。
┣■社会のルール・法整備の必要性を強く感じますが、それには「性善説」に立った捉え方から変える発想を国民の皆が持たなければならないのだと私は思います。「子供は親の身近が一番」が絶対多数なのだけれども、中には動物に見られるように育児放棄してしまう輩もいるわけです。養育費を払いたくない・認知せず逃亡する親もいるわけです。例えは悪いのですが、無責任な「犬猫」飼育と似ているところがあるんですよ。(苦)
┗■『国籍』はダメけど『マイナンバー』は与えられる？ 私は「世帯」としてではなく「個人」として社会は捉えるべきだと考えるのですが、いくらダラしない輩でも血族に拘るべきでしょうか？ 親族の１人でも悪さをすれば差別されるこの社会がやはり心地良いですか？ 難しいことはあまり考えたくはないか。所詮、人間も目の前の欲には勝てない生き物でしょうからね。(悲)
