白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

たのしいプロパガンダ

 

たのしいプロパガンダ (イースト新書Q)

たのしいプロパガンダ (イースト新書Q)

 

┣■結構インパクトのある表紙ですが「本当に恐ろしい大衆先導は、娯楽の顔をしてやってくる。」の見出しにあるように、これまでのプロパガンダの実例を、新書らしく簡潔に書かれています。売れているようですね。確かによく書けていると思いました。

┣■目次を見れば本書の書かれてあることは察しがつくと思いますので、詳しい感想はあえて避けますが、今では滑稽に映るプロパガンダ活動も当時の人々の目からすれば真面目なものだったのだと思われます。中にはその危険性に気付いた人もいたのですけれど、いつの時代も拘束される憂き目に遭います。(悲)

┗■第三章以降は「現代」に通じている話ですので、その背景・手口をよく覚えておいて欲しいものです。【オウム】は【アレフ】に名を変えて、未だに日本で、そしてロシアなど世界での布教活動を続けています。「嘘を隠すために、とんでもないことをしでかす」。根本的には「大人が付く嘘」なのです。「詐欺師」だとも言えます。楽しい・理想を語られた時、その裏・悲しいものは存在しないのか。常に逆の立場も考えてから物事を決めたいところです。しかしこれが「時間的拘束」などもあり、なかなか難しいんですよね。私も「家選び」をする際には時間が無くて万全だったとは言えませんから。(苦笑) 騙す/騙されるとは所詮そんなカラクリです。 

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