白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

ハーバードビジネスレビュー 2016年 03 月号 コーポレートガバナンス

 

┣■今月は小冊子『CEOアジェンダ 2016』(非売品)が同封されており、また最下部の画像にもあるように「編集長からの編集意図」が別紙添えられておりました。近年の雑誌の売り上げ減少をモロに受けている様子。正直言い訳めいた感じも受けないでもありませんでしたが(苦笑)、思いは十分伝わりました。それに言われるほど今号はつまらなくなかったですしね。

┣■「『ユニコーン企業』の成長の仕組み」や「最古のグラフが教える視覚化の重要性」、「企業が正しく謝罪する方法」「意思決定の仕組み:フォン・ノイマンからカーネマンまで」など分かりやすく、一読する価値はあったかと思います。「デジタル情報に潰されない2つの方法」はまさに日々ブログの更新で身に迫る話でしたが、結局のところ既に自然と実践していることばかりで“肩すかし”。このくらいであれば自分でも十分論ぜられるけど。(笑) 目疲れの問題に関しては今週の【プレジデント】で芥川賞作家・羽田圭介氏が手法を公開しており、そちらの方が参考になりましたね。

┣■特集の売り上げが半減してしまうという『コーポレートガバナンス』ですが、全然堅苦しくもなく小冊子と上手く補完が取れており、良かったと思います。【マネックスグループ】の松本大CEOが自社の体制・株主総会を公開しているのですが、早速【キャノン】なども社長をすげ替えるなどして改善しているようですしね。国は借金まみれ・預金も減り続けていく中で、いかに企業の透明性を諸外国にアピールできるか問われているのだと思います。【東芝】蓋を開けさせてみれば7100億円の赤字ですよ。こんな企業がいる国の企業に誰が出資しようと思います? 我が府中市はこれから大丈夫だろうか・・・ (汗)

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┗■とまぁなかなか良かったわけですが、今号を持ちまして私は定期購読を終えます。更新致しません。理由は「お値段以上には感じられなくなったから」です。定価2060円だもんね。来年は10%で2100円ですか。高額なので1300円台となる3年購読を思い切ってしたわけですが、ここ1年余り凋落ぶりは否めなかったと思います。「目次」の見せ方が今一つなのかもしれません。今号もぱっと見“つまらなそう”に感じられますが、読めば結構面白かったみたいな部分も多いわけで。【プレジデント】みたいに巻頭もしくは広告紙面で「名言録」などを掲載するといいのかもしれません。この高価格帯を維持するのであれば、もっと色々と改善・取り組まないと。それこそ本誌の面目丸つぶれじゃないですかねぇ。(苦笑) 3年間、*Thank you!*

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