白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

週刊エコノミスト 2016年02月02日号 丸分かり 激震!中国/農業がヤバい/「温排水が漁獲量を減少させる」

 

週刊エコノミスト 2016年02月02日号 [雑誌]

週刊エコノミスト 2016年02月02日号 [雑誌]

 

┣■今週は経済誌3誌ともに濃厚でした。こちらは【中国】大分析。各論者が専門分野で鋭い指摘をしています。なぜ【中国】がヤバいのか。具体的なことが知りたければ本誌をジックリと読め!と言いたいです。ホント、マジで良かったッス。

┣■今号は巻頭の『NEWS FLASH!』から考えさせられます。年初の一連の経済Newsの動向が一気に掴めます。納得のひと言。原油市場はまさに「囚人のジレンマ」に陥った感がありますよね。北米のシェールオイルは「1バレル=25ドル」まで生産コストが下がっている。イランとサウジは軍事費増強を意識して減産はできない。アメリカはソ連崩壊ならぬロシア崩壊(経済破綻)の再来を狙っている !?  最初に躓くのはどの国なのか、中国? 予断の許さない緊張感が今、世界を覆っています。 連載『日本人のための第一次世界大戦史』では「サラエボ事件」が取り上げられていました。「戦争が始まっても一気に勝敗はつく、短期間で終了する」と当時も考えていたそうです。なんだか現代でも似てませんか ?? 

┣■今号は小記事も良いんですよね。「オランダでも難民受け入れが限界に」「ケニアでフィンテックの先駆け」そして「米大統領選で穀物燃料が争点に」。トウモロコシによる『エタノール燃料』スッカリ忘れていましたね。この「原油安」の最中、燃費も悪く・エンジンを劣化させることからも「全廃」するのが常ですが、アイオワ州の票が欲しくて “こびている” との話。ヒラリー女史って想った以上に度量が狭いですね。こりゃまた負けるかもしれません。(苦笑)

┣■第二特集『農業がヤバイ』ですが、これも良かったですね。メインとして取り上げられてもおかしくないくらい詳細に語られています。農業関連の書籍は何冊か所有・読んでおりますが、週刊誌らしくビジュアル的にとても分かりやすいです。「農協金融」「米作・大規模経営は破綻寸前」「食品小売業の農地囲い込み・直営」など。そして農業事業者の平均年齢60半ばという待ったなしの「高齢化問題」ですか。このままでは一気に来るよ、食料問題が。(苦)

┣■川内原発の再稼働に伴い『温排水が漁獲量を減少させる』は言われてみればその通りですよね。また補償金の上積みを認めざるを得ないってところでしょうか? 英国での1兆円・原発受注も決まったようですが、大丈夫ですかね、この国策事業は。(苦)

┗■ブックレビューのコーナーで『出版業界事情』が本誌では掲載されているのですが、昨年2015年度の販売額は週刊誌で「-13.4%」にも上ったそうです。週刊誌で3冊、月刊誌で4冊を個人で購入している自分は上客じゃないですかね? 少しはこちらの意見も聞いて配送業者を代えて欲しいものです。(苦笑) お金を払わずにネット上の情報だけで済ませていると足元すくわれますよー。他人に先駆けたければ情報を掴み嗅ぎ取るべきです。

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