白狸の考現家 +図書

40手前で「読書」に目覚めた遅口です。知が凝縮された「宝物」。気付くのが遅すぎました・・・

僕だけがいない街 5巻 #25 1988.03~

 ※紙媒体と電子書籍Kindle版があります。ご購入される際には十分ご注意下さい。

┣■三度与えられた『リバイバル・再上映』によって、事態は全て良い方向へと向かっていく。しかし最後まで油断は決してできない・してはいけないと強い決意を示す主人公とその仲間達。「これなら大丈夫だ」と第三者である読者の我々も思った瞬間・・・  !? 

┣■私個人的感想を言うと直感がズバリ当たっていた。私なら主人公と同じ行動・リバイバルは決して取らなかったと思う。犯罪は必ず手の届く範囲内にある。実行犯は全くの無関係・範囲外だったとしても、主犯格はやはり被害者との接点はあるものだ。「恨み・辛み」とは交わったからこそ生じるわけだし。。。 私はどちらかというと犯す側になるのかな?(爆) 「悪い事はすんなよ!」と幼い頃から母親に言われ続けたことが立派な歯止めとなっているのが、この歳になってよく実感できるようになった。

┗■「やり直しの機会」があれば全て上手くいくわけではない。善悪共に「1本のレール」を踏み外さないように懸命に生きている。相手をレールから突き落とそうとすれば、当然突き落とされないようにやり返されるのは必然なことだ。人生とは所詮そうした “闘いの場” なのだと思う。

f:id:jnsk_jojo:20151225201851j:plain